40歳の寄り道

某月某日。

たとえ悪い点数でも怒らない

「中間テスト、楽しみなんだけど」

と中1息子がゲームのコントローラーを握りながら言った。たいして勉強していないようにも思えるが、妙に自信に満ち溢れていてかっこいい。

「空欄を作るな。何か書けば1点でももらえるかもしれない」

と、アドバイスをしておいた。たとえ悪い点数でも、私は決して怒らないようにしたい。私は初めてのテストの順位が出たとき、親にめちゃくちゃ怒られて、大好きだった電子オルガンの習い事も「勉強に悪影響だし、あなたには音楽の才能がないから」と辞めさせられて泣いたし、今でも思い出すと泣けてくる。中学の時なんか、もういろいろありすぎて学校に通うだけで必死だったけど、親には全然わかってもらえなかったなあ。私も親に上手に伝えられなかったけど。話は少しずれちゃったけど、自分がされて嫌だったことは息子にはしたくない。もしも悪い点数とってきたら、笑ってやれば良い。そしてどうすればいいか一緒に考えれば良い。

ラジオを聴きながら夕飯の支度をする。ラジオパーソナリティーが流してくれる音楽が、どれも耳に心地よい。突然、あの曲を流してもらいたいなあとハッと思いつき、ばーっとメッセージを書いて、私もリクエストを送ってみた。私は、あまりラジオにリクエストを送ることはないけど、なんかね、直感で送らなきゃって思った。読まれるといいなあと思いながらも、これは書かなきゃよかったかもしれないなあ、と少し落ち込んだりもした。まあ、私のリクエストは読まれなくても、いつだって素敵な音楽を流してくれるし、誰かの面白いお便りでいっぱいだから、次の放送が楽しみ。