41歳、黄桃記念日

某月某日。

鍵が見つからない

犬の耳掃除をする。ガーゼに、耳洗浄液を垂らして耳の中を拭く。茶色いのがごっそり取れて気持ちが良い。犬は不愉快そうに耳を地面に擦り付けていた。ご褒美にジャーキーをあげた。

犬の散歩に行こうとしたら、家の鍵が見つからなかった。いつも使っているバッグの中身を全部出してもない。いつも鍵をかけてある場所、玄関、台所、洗面所、どこを探しても、どうしても見つからない。犬は、「早く行こうよ」とでもいうかのようにヒーンと鳴いている。

困った。

ふと自分の履いているジーンズのポケットに手を入れてみた。私の手が、ちゃりちゃりと音を立てるものに当たった。鍵だ。なんてことだ、ジーンズのポケットに入れていたことを忘れていたなんて。

「何やってんのさ」という顔で犬が私を見た。「遅くなってごめんね」と犬抱き上げ、やっと散歩に出発。

犬と一緒に川沿いを歩いていると、カモの親子が泳いでいるのを見かけた。親ガモの後ろに、子ガモが8匹くらいいたかな。一生懸命、親ガモを追いかけて泳ぐ子ガモたちがとても可愛くて可愛くて、写真を撮ろうと思ったらスマホがない。家に置いてきてしまったみたい。残念。犬と一緒にしばらくカモの親子を眺めていた。岩と岩の隙間に挟まって動けなくなる子ガモ、子ガモを待つ親ガモ。この後も、いろんな困難が待ち受けているんだろうなあ。

うちの犬は、排泄を済ませると「もう帰ろう」と家に引き返した。5月の暑い暑い一日だった。

私の足を枕にするちゃちゃ丸