41歳、黄桃記念日

某月某日。

絶句(2024.08.26〜2024.09.01の日記)

槇原敬之さんの『もう恋なんてしない』の前奏のグリッサンドが好き。伝わるかどうかわからないけど最初の「ダラララララン」ってところ。グリッサンドとは、Wikipediaには、「一音一音の音高を区切ることなく、隙間なく滑らせるように流れるように音高を上げ下げする演奏技法」と書いてある。簡単に言うと、ピアノや電子オルガンで演奏するとき、指の背で鍵盤を滑らせるように弾くやつ。弦とか金管楽器とか、他の楽器ではどうやるかよくわからないけど。もう、電子オルガンは弾かなくなったけれど、たまにグリッサンドがやりたくなる。あと、私が昔、持っていた楽譜だと前奏の途中でストリングスから、エレキギターに音色が切り変わるんだけど、その部分も好き。『もう恋なんてしない』は、前奏ばかり練習していて、そのあとはあまり上手に弾けなかった思い出。

2024.08.26〜2024.09.01の日記

2024.08.26(月)
午前中、婦人科。薬だけ貰う日。待合室で読むための本を持ってきたが、開く前に呼ばれた。15時頃、ラジオを聴きながら夕食の支度。ビーツを千切りにしたり、バターナッツの皮を剥いたり。18時頃、夫と犬の散歩に行く。ばったり出会した仲の良いご近所さんと中学校の話などする。

2024.08.27(火)
ずっと見つからなかった日傘が、よく行くスーパーのサービスカウンターに置いてあった。「8/22(木)」と張り紙がしてあった。息子は夏休みの宿題がまだ終わらない。心配性の夫は、少しイライラしているみたい。私は、あまり口を出したくない。昼食は餃子弁当。夕食は麻婆茄子。

2024.08.28(水)
夫がぶつぶつ言いながらゲームをやっている。私が「楽しいか?」と尋ねると「楽しいはずなんだけどつらい」と言った。息子は、夏休みの宿題の冊子が、まだ半分残っていると言う。前、聞いた時は「もうすぐ終わる」と言っていたのに。私は、宿題を手伝う気満々だが息子は嫌がる。

2024.08.29(木)
夏休み最終日。大江千里の『夏の決心』がずっと脳内再生されている。息子は朝から必死で宿題に取り組んでいる。あと50ページもあるのだと!それ以外にもいろいろやらなきゃいけないことがあるのだと!私と夫、絶句。親としてすごく反省した。日付が変わるまで家族三人で頑張った

2024.08.30(金)
夏休みが終わったが、夏休みの宿題はまだたくさん残っている。期末テストも近い。学校から帰ってきた息子は、すっきりした顔でゲームをやっていた。呑気すぎて心配になる。夕食、ハンバーグ。夜、夫と酒を飲みながら「そろそろ、旅行の計画立てなきゃねー」とぐたぐだ話した。

2024.08.31(土)
朝、「バルスって何?」「ラピュタって何?」と夫に質問する。夫は丁寧に私の質問に答えてくれたから、今度、テレビで『天空の城ラピュタ』がやる時は見てみようと思う。息子は、夏休みの宿題に今日も必死に取り組む。一人では遊んでしまうので、私と夫は監視。夕食、ステーキ宮

2024.09.01(日)
朝、「電気ポットから焦げ臭い匂いがする」と夫が言う。息子が産まれたときから使っているので新しいものに買い替えることにした。犬の散歩は、某道の駅へ。とても嬉しそうに歩いてくれた。息子は、夏休みの宿題がやっと終わった。丸つけが大変だった。夕食、鶏むね肉の屑叩き。



【映画】『マンガ家、堀マモル』

1ヶ月に1度の映画の日。本当は8月30日に行く予定だったけど、天気があまりよろしくなくて今日になった。電車に乗って約30分。いつもは行かない映画館へ。車を運転できない私にとって、駅に直結した映画館はとてもありがたい。

昭和の古き良き雰囲気の残る映画館。ガラスケースの中に、パンフレットやグッズ、ペットボトルのお茶が並べられて売られている。シアターの中はこじんまり。会員にもなっているよく行くチェーン映画館とは、また違った感じがとても新鮮。

さて今回、私が見た映画は『マンガ家、堀マモル』。ネタバレにならない範囲で簡単に感想を書きます。感想を書くのは苦手なので、うまく伝えられるかどうかわかりません。

新人賞を獲って以来、スランプに陥ってしまった主人公の漫画家、堀マモルが、三人の幽霊との出会いを通じて自分と向き合っていく。この映画を見て、私の心の奥底にある「あの時、抱えていた気持ち」とか、「家族や友人に伝えられなかったこと」とか、私だけじゃなくきっとこういう気持ち、誰にでもあると思うんだけど、そういうのを優しくえぐってくるような物語だと感じた。

好きだったのは、マモルがマンガを描いているシーン。マモルの真剣な表情と、エンピツのカリカリした音が心地よかった。マモルの部屋にある蝋燭も印象的で、だんだんと減っていく蝋燭が、なんとなくマモルの内面を反映させているかのよう。

自分の作品の中で、自分をさらけ出すってすごく大変だ。「自分をさらけ出せ」なんて創作している人たちはよく言うけれど、私自身、ブログやエッセイ、短編小説を書いたりしているけれど、自分をさらけ出すことが怖くなることが何度かある。「さらけ出す」ってなんだろうって考えたりもしたり。

さて、最後にこの映画の原作者であるsetaさんを紹介させてください。setaさんは、シンガーソングライターでありながら絵や執筆などマルチな才能に溢れる方。槇原敬之さんのラジオで、この映画の主題歌『さよなら僕ら』が紹介されてから、他の曲も聴くようになりました。透き通った声が耳にすごく気持ちがいいんだけど、ドキッとさせられるような歌詞が時々ある。『魔物の嫁入り』とか癖になりそうな感じで好き。『虹色ペダル』や『しかくい涙』もかわいいけれど、それだけじゃなく一生懸命生きている人にちょっとした勇気をくれるみたいなポジティブさがあって好き。今後の活躍が楽しみな方です。応援しています。

mangaka-horimamoru.com

水曜日はサービスデーで1000円でした。

最後に全然、関係なくて申し訳ないのだけど、この映画がすごく気になり調べまくっている。へヴィメタルカンフー?「合わない人には合わないが、好きな人は100回見るだろう」と書いてあるけれど、多分、私は100回見るタイプの人なんだと思う。

www.flag-pictures.co.jp

 

140字読書記録(2024.07〜2024.08)人間ドラマ的なもの

今年の目標に、読んだ本の感想や見た映画の感想を自分の言葉で書けるようにするというのがあり、7月になってやっと私のXアカウント上で読書記録をつけはじめてみた。読書記録をつけることで、読書をするモチベーションを高めたり、誰かと読書体験を共有できたらと思った。Xアカウント上で書いている140字日記と同じく、読書記録もここに載せておこう。

『N』道尾秀介(集英社文庫)
1〜6、どの順番から読んでも良いミステリー。私も、6、4、2、1、3、5の順番で読んでみた。ああ、この人はこういう人だったのね…これはどういうことだろう、とたしかに読む順番で印象が変わるかも。人間ドラマ的なものも感じる短編集だと感じた。

『さようなら、私』小川糸(幻冬舎文庫)
今の自分に不満があるけれど、なかなか一歩前に気持ちを進ませることができないような、そんな女性たちが様々な出会いを通じて少しずつ変わっていく物語。この主人公たち、自己中心的な部分もあるのだけど、私もそういう人間だから感情移入してしまう部分がある。

『ラヴレターズ』(文春文庫)
多種多様な恋文。きゅんとしたり笑ったり。村田沙耶香さんのコンビニへの恋文が好き。恋文って何を書けば良いのかわからなかったり、書くのが恥ずかしかったりするけど、これを読むと自分の中にある秘めた恋心と向き合い、誰かに手紙を書いてみたくなる…そんなアンソロジー

『クラスメイトの女子、全員好きでした』爪切男(集英社文庫)
作者の豊かな観察力と記憶力。よく吐く女の子、プロレス好きな女の子、鼻くそ食べる女の子、青髭が生えた女の子、読んでいるうちに登場人物たちが、みんな愛おしくてたまらなくなってくる。小中学生時代、あまり良いことがなかった私にもこんな風に見てくれる人がいたら…と思うと少し勇気づけられる。ドラマもとても面白いです。同作者の『死にたい夜にかぎって』(扶桑社文庫)も好きです。

『推し短歌入門』榊原紘(左右社)
好きな歌手や好きな漫画、小説を、こっそり短歌にしてみたくてこの本を買ってみた。推しという視点から短歌を学び直すのも面白そう。推しから近づいてみたり離れてみたり、推しを思いながら街を歩いてみたり、いろんな視点から推しを楽しみ短歌を作ってみたい。

推し短歌入門

『誕生日の日記』(日記屋月日)
自分の誕生日だったり、大切な人の誕生日だったり、誰かの誕生日から始まる15人の日記集。 様々な誕生日に対する感覚と、誕生日の過ごし方。私自身は「誕生日」というと、いつもとは少し違ったものの見方をしようとしてしまう。結局は普通の日だったなと、夜になって気がつく。誕生日にお祝いするって、よく考えると不思議だ。ページ代わりの日付が良い。日記専門の書店『日記屋月日』は、いつか行ってみたいお店。

『小山さんノート』(エトセトラブックス)
小山さんと呼ばれたホームレスの女性が遺したノートに書かれた日記。暴力、孤独感…。テント村での人間関係。読んでいて辛い所はたくさんあったが、小山さんが美味しいものを食べられたときはホッとした。ワークショップのメンバーのエッセイからまた違った小山さんが見られる。

 

 

あと50ページ

8月29日。夏休み最終日。聴いていたラジオから大江千里さんの『夏の決心』が流れた。「夏休みはーやっぱりー短いー」というサビの部分が頭の中で延々ループしている。

中一息子は朝早くから、まだ終わっていない夏休みの宿題を終わらせようと必死だ。昼食後、息子はゲームをやってまったり過ごしていた。まあ、大丈夫だろうと勝手に思っていた。勉強や子どもの将来についてはなるべく口出ししないというのが、私のルールだ。

17時、夫帰宅。夫は、息子の宿題に関して、やたらと焦っている。

「まだ終わってないっていっても、あともうちょっとで終わるんでしょ?」

と、私。

「いや、あと50ページ残っているんだよ…」

「はあ???」

50ページっていうと、村上春樹の『ドライブ・マイ・カー』がそれくらいのページ数だった気がする。1〜2時間あれば読み終わる作品だけど、50ページ分の宿題は、もっと時間がかかりそう。それ以外の宿題もまだ手をつけていないし、赤ペンで丸つけもしないといけないし。って、いやいや、お盆で帰省する前に、あとどれだけ残っているか尋ねたら「もうちょっとで終わる」って言ってたじゃん。まあ、実際見て確認しなかった私も悪いんだけどさ。こんなに宿題が残っているってどーゆーことだ。夏休み、何をやって過ごしてたんだ…。

「昼間、ゲームなんてやらせちゃダメだよ!」

と怒られる私。私が悪いのか?やっていなかった息子がいけないんじゃないのか、と複雑な気持ちになる。

仕方ないので、家族三人で協力して息子の宿題を終わらせることにした。17時に開始し、夕食を挟んで日付が変わるまでやっていた。いつも23時頃に布団に入る私と夫は、眠すぎて、このイレギュラーな状況にテンションがおかしくなっていた。それでもなんとか頑張った。深夜0時。まだ終わっていなかったが、流石にもう寝させる。夫も仕事だし、息子も自転車通学中に事故とかしたらいけないし。

布団の中でSNSを見ると「学校に行きたくない人へ」というメッセージがちらほらと目に入る。夏休みが終わるこの時期恒例になってきたこのメッセージが、私は少しだけ苦手だったりする。私も学校なんか行きたくなかったな。でも、どんなに嫌でも辛くても、あの頃の私の見ていた世界は狭すぎて、学校だけが全てだった。「行きたくなくても、行かなくちゃいけないんだ!あなたに何がわかるんだ!」と中学時代の自分が反発している。あの頃、インターネットに触れていたら、もっと自分の人生は変わっていたかもしれない。

でも、子どもがもしも「学校に行きたくない」って言ったら、私は受け入れてあげたい。私が、自分の親にやってもらいたかったこと。次世代型路面電車に乗って一緒に映画でも見にいこうか。

 

玉ねぎが嫌いなわけではない(2024.08.19〜2024.08.25の日記)

小説を書いていると、途中で「それってどうなんだろう」という違和感の壁にぶち当たる。大雑把に登場人物の設定や、プロットを書いた上で執筆しているのだけど、想定していなかったことが度々起こり、どう辻褄を合わせようか悩む。途中で書くのが嫌になったりもする。それでもなんとか完結させるのが目標。それにしても、私はなんのためにフィクションなんか書いているんだろうね。純粋に書くのが楽しいというのもあるけれど、小説の中の登場人物はもう一人の自分であるような気もしている。知らんけど。

2024.08.19〜2024.08.25の日記

2024.08.19(月)
賞に応募するための小説を書き始める。会話文を書くのが苦手。いろいろ書いたり、読んだりしてもっと引き出しを増やしたい。それにしても今年はいろんな賞に応募している。純粋に書くのが楽しくて仕方ない。部活に行ったはずの息子は「今日は部活がなかった」とすぐ帰ってきた。

2024.08.20(火)
午前4時起床。犬の散歩に行く予定だったが基礎体温を測った後、再び眠りに落ちてしまう。午前5時頃、夫が犬の散歩から帰ってきた音で目が覚めた。息子は、今日から自由研究に取り掛かる。牛乳パック、感光紙などを使ってカメラを作るみたい。他の宿題の進み具合は触れないでおく

2024.08.21(水)
買ったたまごサンドを食べたら、玉ねぎが入っていた。玉ねぎが嫌いなわけではない。意図せず玉ねぎの独特の辛味が口の中に広がるのが苦手なのだ。だけど大人なので頑張って食べた。夜、家族三人で息子の自由研究の作戦会議。真面目に意見を交わす中、犬は一人遊びに夢中だった。

2024.08.22(木)
よく行くスーパーの店内は秋だった。大好きなココナッツポッキーとのお別れが、また近づいてきている。夕方、犬の散歩。途中で雨に降られ、濡れて帰ってきた。やがて夫も仕事から帰ってきて、一緒に夕食の支度をした。じゃがいも7個を使って、ポテトサラダをたくさん作って幸せ

2024.08.23(金)
息子、歯医者の日。初めて行く歯医者だったが、虫歯の写真を撮影して大きな画面で説明してくれてとてもわかりやすかった。ほんの小さな虫歯だった。夜、秋りんごチューハイを飲む。季節を感じるデザインに惹かれた。夫に「体重戻ってきたよね」と言われる。飲み過ぎだなと思う。

2024.08.24(土)
どこかに行きたい土曜日だが、息子の自由研究を優先させる。夫が一番楽しんでいた。私はradikoのタイムフリーで、いろんなラジオを聴きながら家事に集中。昼食、冷やし中華。犬にきゅうりを少しだけあげた。夕食、回鍋肉。味付けしてない肉を茹でて、犬のごはんに混ぜてあげた。

2024.08.25(日)
宇都宮駅東口はLRT1周年のイベントで、とても賑やか。私もLRTのアイシングクッキーを購入。かわいくて食べるのがもったいない。夜、エアロバイク。WOWOWのコンサート映像を見ながら50分ほど。額から落ちてきた汗が目の中に入って沁みる。ダイエット頑張る。夕食は照り焼きチキン

 

好きなように過ごせることがとても幸せ(2024.08.12〜2024.08.18の日記)

プライベートな話。

実家に帰ると、故郷の海も、学生服のやまだのCMの流れるローカルテレビも、とても懐かしいのに、忘れかけていた自分の自己肯定感の低さをいちいち思い出してしまいとても疲れる。言われたくない言葉の数々、嫌な思い出の数々が心の中にちくちくと積み重なり、耐えられない。もっとポジティブな言葉がほしい。まあ、65歳の母と75歳の父に変化を求めるのは難しいだろうけど。自分自身もどうしても受け入れられないものがあったりする。

夫や子にも気を使うし、犬の世話も大変だし、しばらく実家には帰らなくていいやと思い、25年前の槇原敬之さんのファンクラブ会報や、2008年、2009年のコンサートグッズを持ち帰ってきた(どうしても見つからないものもたくさんあったけど)。10代の私も、41歳の私も心の拠り所がマッキーです。

2024.08.12〜2024.08.18の日記

2024.08.12(月)
義実家から私の実家へ。蝉の鳴き声と海の匂いが懐かしい。17歳のヨーキーは元気。「ホームベーカリーを持っていってくれないか」と母が言う。終活らしい。「もしも私が死んだら葬式はしなくて良い。火葬したら海に散骨してくれ」と母。豪華客船が良い。楽しく終わらせるのが理想

2024.08.13(火)
私の実家。食べられるものを冷蔵庫から、とりあえず全部出した感じのテキトーな昼食。その中にたい焼きがあり、夫と半分こする。夫は「たい焼きって半分にするの難しいんだよ」と手で横に裂いた。夜、犬の散歩。真っ暗な田舎道。流れ星が見えると良いなと思ったが見えなかった。

2024.08.14(水)
実家の柔軟剤のにおいが苦手だな…と思う。柔軟剤をドバドバ入れるうちの母のことがどうしても理解できない。再び夫の実家に向かう。夜、夫と一緒に揚げ物をした。それから、みんなで楽しくお酒を飲んだ。「実家に居場所がないと思うならここにいれば良いよ」と夫が言ってくれた。

2024.08.15(木)
帰省を終え、愛しの我が家に帰ってきた。メロンやステラおばさんのクッキー、エビ煎餅、鎌倉チョコサンドだょとか、いろんなものを貰った。太りそう。好きなテレビを見て、好きなように料理して、掃除して、好きなように過ごせることがとても幸せだなと思う。夕食は冷や汁。

2024.08.16(金)
帰省中に聴くことができなかったラジオを聴く。まだまだ聴きたいラジオがある。いつでも好きなラジオを聴くことができる良い時代。昼食後、布団と一体化するようにぐっすり寝てしまった。昼寝を習慣化しているが、 こうぐっすり寝てしまっては時間がもったいないような気がする

2024.08.17(土)
のんびりした一日。本屋をぶらぶらしたり、スーパーで買い物をしたり。中一息子の夏休みの宿題が順調に進んでいるのかどうか気になって仕方ない。が、何も言わないでおく。夕方、強く打ち付けるような雨の音に驚き、外を見ると虹が出ていてさらに驚く。夜になり雨が上がり、夫と犬の散歩。

2024.08.18(日)
帰省の疲れが出てきたのか、ひどくぐったりして何もやる気になれない。息子の友達の名前をなぜか「山崎」で覚えている。ぜんぜん違う名前なのに、私の中では彼は「山崎」なのだ。「山崎」と呼んでしまうたびに息子に「違うよ」と訂正される。昼食はモスバーガー。夕食は天津飯。

 

酸化した揚げ玉は油粘土の味がした

お昼ごはん。熱々のお蕎麦にたっぷりの揚げ玉をかけて食べたら、口の中に油粘土の味が広がり、思わず吐き出した。苦味と酸味。食べたらいけないやばい味。においを嗅いでみたら、香ばしいとかそういうのではなく、鼻にツンとくるような油粘土のにおいだった。よく見たら1年以上前に賞味期限が切れていた。買ったばかりの揚げ玉があるというのに、古い方を使ってしまった。

夫と子どもは、揚げ玉をかけなかったので無事だった。私はというと、舌がピリピリと痺れるような感覚が1〜2時間ほど続いていた。チョコレートを舐めても舌の痺れが取れなかった。

麺つゆも、甘辛く煮たお揚げも、せっかく美味しく作ることができたのに、賞味期限切れの揚げ玉のせいで台無しにしてしまい、めちゃくちゃ凹んだ。

胃と体が丈夫で、30年間、吐いていないことが自慢の私も、今回ばかりは食中毒になってしまうかもしれないと、恐怖心を抱き、インターネットで調べまくった。酸化した揚げ玉はやっぱり食べてはいけないものらしいが、ちょっと食べただけなら問題なさそう!?念のため、いつでも吐いてもいいように袋を持ち歩き、胃薬を飲んだり、ヤクルトを飲んだりした(五輪のセーヌ川の汚染対策にヤクルトを飲んだというネット記事を、いつだか読んだのを思い出したのだ。まあ、気休め程度だろうけど)。

あれからしばらく経ったが、今のところ体調に異変はなさそう。私は、賞味期限切れのものをなんでも食べてしまう悪い癖があるのだけど、酸化した揚げ玉には気をつけよう。

良い写真がなかったので、AIに蕎麦を描いてもらったら、揚げ玉がめちゃくちゃでかい。コロッケか。奥にある白い丸いものはなんだろう???