40歳の寄り道

某月某日。

フェロモン

雨。今日はどこにも出かけず、犬の散歩にも行かず、ずっと家に篭ることにする。

送らなければいけない荷物があり、運送会社に集荷に来てもらうことにした。いつチャイムが鳴るのかと、そわそわして落ち着かず、エアロバイクや『フィットボクシング2』などの運動をやる気になれない。こんな雨の日は自分の時間がたくさんあるのに、スマートフォンを眺めたり、読書したりして過ごしていた。明日からまた頑張れば良い。

うちの犬、この前シャンプーしたばかりなのに、もう犬くさい。エレガントなフローラルの香りはどこに消えてしまったのか。コーンフレークのような、焼きたてのパンのような、バターをたっぷり使ったポップコーンのような、そんな美味しそうなにおいを体からモワンモワンと放っている。

私は犬を抱きしめスンスンとにおいを嗅ぐ。

体、耳の中、肉球。くあーっ、このにおい癖になる。

…スンスン

犬のベッドも、ほっかほかで犬くさくて最高。においと言えば、うちの夫も20代、30代の時とは違うにおいがするようになった。加齢臭というか、フェロモン???全くくさいわけではなく、とても表現しがたいのだけど、なんというか眠れない夜に夫のにおいを嗅ぐと安心してよく眠れるんだよね。夫が仕事でいない時によく、夫の枕のにおいやシーツのにおいを嗅いでいる。自分でも変態だなあとよく思う。

夫とは、いつまでもバカップルでいたい。