40歳の寄り道

某月某日。

日曜日の音

たまに、radikoのタイムフリーで、私が寝ている時間帯のラジオを聴いたりするのだけど、その日は下ネタがやけに多く感じ、嫌になってしまい聴くのをやめてしまった。深夜ラジオの毒舌とか嫌いではないし、下ネタも気にせず笑い飛ばしちゃう日もあるのだけど、なんとなくそんな気分になれずイライラしていた。

アルファベットチョコレート一個を口の中に放り込み、ゆっくり溶かして、自分の気持ちが落ち着くのを待っていた。

朝のラジオを聴く。私と同じ世代か、それより上の世代の日記みたいなお便りや、ラジオMCによる通販の商品の紹介、一昔前に流行した音楽のリクエストが心地良くて聴き続けた。

日曜の午後、夫と一緒に買い物に行く予定だったが、なぜか14時から16時頃まで寝てしまった。夕食を作る時間になってしまった。

「起こしてよ」

「起こしたよ。でも『犬の散歩で朝早かったんだから寝かせてよ』と言っていたから…」

確かに言った記憶がある。結局、夫一人で買い物に行き、私はもやもやした気持ちで夕食を作り始めた。

ざくざくと水菜を切り、トントンとナスを切り、しゃかしゃかとサラダのドレッシングを作り、ことことと味噌汁を作り…。やがて、なんとなくつけていたテレビから、笑点のテーマソングが流れ始めた。我が家の台所はいつもの日曜日の音で溢れる。

笑点大喜利が三問目に入った頃、夫が帰ってきた。私の好きな、大福の挟んであるどら焼きを買ってきてくれた。

20時、犬の散歩。外の空気は生暖かい。しばらく歩き始めると、暗い空がピカッと光った。遠いところで雷が鳴っている。歩いているうちに、だんだんと雷が近づいてくるのがわかった。雨が降るかもしれないと、早めに帰宅した。