40歳の寄り道

某月某日。

無駄な時間

スマートフォンで、パズルゲームをやっているのだが、レベルが進むにつれてなかなかクリアできなくなってしまい、毎回、「課金をして強いアイテムを手に入れよう」「ライフを購入しよう」と促される。わざとクリアできないようにしているんじゃないかと疑ってしまう。広告を消すための課金はしたが、アイテムやライフに課金はしたくない。もう、これでクリアできなかったらこのゲームをやるのは終わりにしよう、なんて思いながらもう一回プレイしてみる。すると、不思議とあっさりクリアできてしまった。それだけでなく、次のステージも、次の次のステージもあっさりクリア。結局、やめられないでいる。無駄な時間だと思う。

午後、布団に横になって、スマホでゲームをしていたら、気がついたら昼寝をしていて夢の世界にいた。ずっと乗ってみたいと思っていた豪華客船。ベッドが二つある客室。窓からは青い海が見える。船内の施設を見に行こうと客室を出る。長い廊下をひたすら歩く。…おかしい。 この廊下、どこまでも続いている。ショッピングしたり、ショーを見たりしたいのに、廊下から抜け出せない。人ともすれ違わない。部屋に戻ろうと引き返すが、部屋に辿り着かない。

目が覚めた。歩き疲れたみたいに、ぐったりしている。寝過ぎてしまったか。また無駄な時間を過ごしてしまった。

眠い目をこすり、リビングに行くと、犬が尾を振り歓迎してくれる。わしゃわしゃと、たくさん撫でたあと、ロープで引っ張りっこをして遊ぶ。

やがて、テレワーク中を終えた夫が2階から降りてきて、子どもが学校から帰ってきて、私も夕食の支度を始める。今日はオムライスを作ろう。冷蔵庫の中の中途半端に余った野菜を細かく切って具にしよう。

外は雨が降ったり止んだり。おまけにとても暑い。犬は家の中で退屈そうにしている。