40歳の寄り道

某月某日。

小学校が丁寧すぎたのか

スギナがわさわさと生え始めた。なぜか、うちの犬は近所の公園のつくしを片っ端から食べようとする。止めはするけれど、可愛いつくしの頭がうちの犬によって、素早い速さで食いちぎられていくのを見るたびに、春の味覚の季節が終わってほしいと少し思ってしまう。

犬の散歩はここ数日、不調。急に暖かくなったせいだろうか。朝も夕も、そんなに暑くない時間帯を選んでいるはずなのに、途中まで歩いてへろへろと舌を出して座り込んだり寝転んだり。水を飲ませても、おやつで誘導してもダメ。しばらくすると立ち上がり「満足したので帰りましょう」と言いたげな顔で私も見つめ、せっせと家に戻ろうとする。私も家でのんびり過ごそうかと、犬が家に戻ろうとするのを受け入れる。

20時頃、中1息子が「明日、授業で使うノートが欲しい」と言い出す。

「ノートってどんなノート?」

「さあ」

入学説明会の資料を読んでも何も書いていない。運よく近所に住む子と同じクラスなので、その子のお母さんにLINEを送ってみる。するとすぐに、丁寧にどんなノートを買えば良いのか教えてくれた。良かった。

夫が、この時間でもやっている書店に買いに行ってくれた。他にもノートを買いにきていた保護者の方がたくさんいたみたい。

中学校は、保護者に説明がなく戸惑うことがたくさん。小学校が丁寧すぎたのか。先生の説明をよく聴くんだよ、周りを見て真似した方がいいと思ったら真似するんだよ…と、危機感がなさそうにスマホを弄っている息子に言い聞かせる。

歩く気ゼロの犬。