40歳の寄り道

某月某日。

小6修学旅行オートロック事件

息子が、卒業文集に載せる修学旅行の思い出を書いていた。修学旅行の出来事を一つ一つ箇条書きにしていて、夫が「ここはこの表現がいいんじゃない?」「この文章は要らなくない?」とアドバイスをしていた。こういうのは卒業文集が出来上がってから、「うちの子、どんなことを書いているのかしら」と楽しみにしておきたかったが、「保護者の方もチェックしてください」と学校側から言われているので仕方ない。

私が小6の頃の修学旅行もNHKスタジオパークや、科学技術館、鎌倉など色々なところに行った。その出来事を全て伝えたくて仕方ない気持ちはわかるが、今の私だったら、一つのことだけを重点的に書くだろう。例えば…

修学旅行二日目の朝、ホテルの朝食会場でN岡と、H原と、私さいとうは担任のT先生に怒られていた。部屋がオートロックなのにも関わらず、鍵を部屋の中に置いてきてしまったからだ。H原と私は、N岡が鍵を持っていると思っていて、N岡はH原が鍵を持っていると思っていた。「役割分担ができていない」とか「誰かに責任をなすりつける姿勢がよくない」とか散々言われ反省した。5分くらいのお説教だったが、とても長く感じた。三人でフロントに謝りにいった。私たちの部屋に行くと、すでにホテルのスタッフの人が前で待っていて鍵を開けてくれた。部屋に入り自分たちの荷物に囲まれると安心感を得ることができた。そして、すぐに三人で誰が鍵を持つかを話し合った。話し合いの結果、私が鍵係に決まったが、次にみんなで部屋を出る頃にはもう出発の時間だった。今になって思うと、先生に言わず、直接ホテルスタッフに伝えれば良かった。まあ、三人ともそこまで頭が回らなかったんだけど、先生もあんなに怒らなくても良かったのにな、と思う。

この文章で先生からOKが出るかは置いといて、こんな感じで書いても良いのかも知れない。H原には別々の高校になってから会っていないが、N岡とは、たまに会うたびに笑いながらこの話をする。

私の小6の卒業文集は、SMAPの魅力について書いた。みんな様々なテーマで、自由に文章を書いていた。担任のT先生には、何かあるたびに怒られていたし、理不尽さを感じることも多々あったが、色々なことを児童が主体となって決め、児童たちのやりたいことを尊重してくれる割と自由なクラスだった。