40歳の寄り道

某月某日。

ほらやっぱり、ジャパネットのお節料理だ

帰省のこと。

私の実家のお節料理はジャパネットだった。ジャパネットが大好きな家族だから、ほーらやっぱりという感じ。かくいう私も帰省がなかったら、このお節料理を買っていた。嗚呼、親子で考えていることが同じなのが嫌だ。ジャパネットのお節、とてもおいしかった。ボリュームもあって良かった。色々食べたけど、お肉系が特に美味しかった。お節料理についてくる年越し蕎麦4人前は、両親が二人で食べるそうで残念。来年のおせちも期待しています、ジャパネットの塚本さん。

私は、年末年始もテレビ局の番組モニターのお仕事があった。暖かいリビングで、ヘッドフォンをしながらiPadで担当番組を見る。見終えて、さあ感想を書くぞと思った時、母に「手伝え」と言われた。仕事を中断させられてしまったことに腹が立ったが、今になって思えば、仕事なんてかっこいいこと言っても、ただのお小遣い稼ぎだし、母一人が忙しく動いている中で、何もせずぬくぬくとiPadでテレビを見るのは相応しくない行動だったと反省。結局、その日はテレビ番組の感想は書かなかった。

元旦の夕食中、テレビではずっと能登半島地震のニュースが流れていて、今何が起きているのか知らなければいけないという気持ちと、地震の映像が続くストレスが私の中に入り乱れていて辛かった。実家のチャンネル権は、ここに住んでいた時から私にはないが、子どもの心を守らねばと思う。「大丈夫?テレビ消そうか」と声をかけたら「大丈夫」という返事が帰ってきて、ずっとニュースが流れていた。

一日も早く被災地の復旧、復興が進みますように。

夫の実家では、それぞれが思い思いに過ごしていた。子どもは踏み台昇降運動をし、それが終わると義母がその踏み台に両肘をつき少女のように、いとうあさことかたせ梨乃の旅番組を見ていた。夫は二人がけのソファに犬と一緒に横になり、義父は皿を洗う。私は、家から持ってきた小説を読む。結婚したばかりの頃は「良い嫁でいなくては」という気持ちが強かったが、最近はそんな気持ちもすっかり無くなってしまった。良い嫁というのを意識すればするほど、私にはできないことが多すぎてイライラしてしまい、それなら良い嫁なんか目指すのはやめようと、いつからか吹っ切れてしまった。そんな私を受け入れてくれる夫の家族に感謝。

お年玉と入学祝いをもらった子どもが、どこにしまえばいいのか悩んでいた。すると義弟が「Nintendo Switchのケースに入れれば無くさないぞ」と言い、それは良いアイデアだなと思った。

子どもが寝たあとで、みんなでお酒を飲んだ。私はビールを、夫と義弟はブランデーを飲んでいた。夫のブランデーをほんの少しだけもらったら、喉がじわじわと熱くなる感覚がした。