40歳の寄り道

某月某日。

迷路

息子の進学する中学校の保護者説明会だった。

中学校に行く途中、迷っている方を見かけたので場所を教えてあげた。そんな私も、つい先週までは、中学校の場所がよくわからなくて、夫に付き合ってもらい自転車で中学校まで行く練習をしていた。練習していなかったら私も辿り着けなかったと思う。

学校生活や部活動、PTA、学費などの説明を聞いた。入学後、迷子になる生徒さんが多いようで、「うちの子は大丈夫だ、と思わずに登下校の練習をしてください」と、説明があった。中学入ったら、今まで集団登校、集団下校していた子が、急に一人で、しかも自転車で登下校をするようになるので、私もいろいろと心配だ。風の強い日や、雨の日、雪の日もあるだろう。息子の自転車を買ったら練習しまくろう。

今日の説明会で、いろんな人に話しかけられて驚いた。「隣座っていい?」なんて言ってくれた人もいて、いろいろと中学入学の不安をお互いに言い合った。同じ小学校の人だけでなく、幼稚園のとき以来の方も私のことを覚えてくれて嬉しかった。中学入ったら、もう会わなくなるんだろうな、話さなくなるんだろうなと思っているが、意外と変わらないのかもしれない。

帰り道、行きと同じ道を通って帰ったはずなのに、行きと帰りは景色が違い、まったく別の道を走っていて戸惑った。えええ、こんなところに保育園!?こんなところに電器屋さん!?!?私がよく見る夢のように、住宅街の中に見たことのない建物が次々と現れる。どこを走ってるか、わからなかったが、遠くに、よく行く洋服屋の看板を見つけ、そこを目指して自転車を走らせた。どうしてこんな道に来てしまったのだろうという疑問を自分の中に残したまま、なんとか我が家にたどり着くことができた。

私も、まだまだ練習が必要。