40歳の寄り道

某月某日。

苺大福

食パンと卵が切れてしまったので、夫に仕事帰りに買ってきてもらうことにする。私が買い物に行っても良いのだが、スーパーやドラッグストアに行くと、美味しそうなお菓子や、おもしろそうなものなど、どうしても余計なものばかり買いすぎてしまうため、余計なものを買わない夫にお願いする。

「帰りに食パンと卵を買ってきてくれませんか。あと苺大福も食べたいので買ってきてください」

と夫にライン。余計なものを買わないために夫にお願いしているのに、苺大福という余計なものを夫に買わせようとしている。買いすぎなければ余計なものは、余計なものではなくなるのだ。

18時半、夫帰宅。

袋の中には、食パンと卵、夫が飲みたかったのだろう缶ビール6本、息子が好きそうな苺エクレア、そして私の大好きな苺大福ちゃんが、ぷるぷると可愛らしくオーラを放っていた。

夫、グッジョブ!

夕食後、苺大福を食べる。美味しくて幸せ。ビーチボーイズの『Wouldn't It Be Nice』を口ずさみたくなるようないい気分で、ナンバーズ3をセットとミニで5回分ずつ購入した。当たる気がして、ワクワクしてたまらない。当たらなくてもきっと、数日後の私は「あははー」と笑っているような気がする。ずっとこんな気分でいられたらいいと思う。