40歳の寄り道

某月某日。

パステルカラーの都会の夢

夢を見た。

私は、都内の進学校に通う高校生だった。教室で友達のマイコちゃんと、ナゾトキ君と喋っていると、突然、体育教師のクマ先生に職員室に呼び出された。

床に書類が散らばって、足の踏み場のない職員室。書類を踏みながら、クマ先生のところへ行く。

「おまえ、進路どうするんだ?」

「W大学に行きたいです」

「じゃあ、今日、自分の口からお父さんお母さんに言いなさい」

両親に伝えるのは嫌だな…、笑われるだろうな…と思いながら、職員室を後にした。

気がつくと、学校の外。たくさんのビルが立ち並ぶパステルカラーの都会。私は、進学塾の中へと入る。塾の教室には、マイコちゃんとナゾトキ君がいて、写真を眺めている。私も見せてもらったが、ぜんぜん知らない人の写真だった。

窓の外が騒がしい。なんだろうと、再び外に出ると、ちんどん屋が長い列をなしていた。

目が覚めた。なにか目標を抱くたびに挫折ばかりしている40歳の姿に戻っていた。田舎の高校出身だし、塾にも通ったことがない。こういう高校生活を送りたかったという願望が、夢の中に出てきたのかもしれない。それにしてもにぎやかな夢だった。

買い物帰り、ナンバーズ3を買おうと、宝くじ屋の前を通ったら、たくさんの人が並んでいた。年末ジャンボの季節だもんなー。面倒くさくなって買わずに帰った。

インターネットで買えばいいや。

1億円当たったら…と考えても欲しいものも、やりたいことも全く思い浮かばなくて、ナンバーズ3で、ちょっと贅沢な食事ができるくらいの、または家電を一つ買い換えことができるくらいの金額を当てることができればそれで充分だなと、最近思う。

泊まりでディズニーランドに行きたい。ディズニーのホテルに宿泊するんだ。ナンバーズ3じゃ、ストレートで当選してもちょっと厳しいか。