40歳の寄り道

某月某日。

来年まであと40日

2024年の手帳を買った。きっと使いこなせないだろうから、そんなに高くないやつにした。

手帳の最後のページにウィッシュリストがついていた。「2024年にやりたいことを100個、書きましょう」というやつだ。充実感で満ち溢れた2024年を夢見てさっそく描き始める。「豪華客船で日本一周」とか「体重を○○キロにする」といった叶えるのに時間がかかりそうなものから、「2階の部屋の掃除をする」「干し芋をつくる」といった明日にでも叶えられそうなものまで五十個ほど書いた。その五十個ほどの中に「こども新聞を解約する」「つみたてNISAをはじめる」というのがあり、書いているうちに2024年まで待たずに今やろうと思い立った。

まずは、こども新聞の解約。子どもの中学受験を意識し始めた頃から取り始めたが、すっかり読まなくなってしまったし、中学受験もやらないことになったので解約することにした。別の新聞に、勧誘されたらどう断ろうかと考えながら電話をかけた。

「こども新聞を解約したいのですが…」

「はい、承りましたー」

住所、名前を伝えただけであっさりと終わった。

次につみたてNISA。これは何年も前から、やろう、やろうと思って勉強していたが、証券口座を開設するのが面倒くさくて、ずっと放置していた。気がついたらもう40代。「今すぐ始めないと」と焦り、ウィッシュリストを書く手を止めて、iPadを開き、口座開設の手続きを始めた。

口座開設したあと、家計に関わることなのに、夫に黙ってこんなことをして良いのだろうかと少し冷静になった。夫に証券口座を作らせる方が早かったのではないか。いやいや、何年も前にも夫に証券口座を作ってくれとお願いしたはずだ。「どこが良いか調べてみるよ」と言って、何もしてくれなかったじゃないか。人を動かすより、自分で動いてしまったほうが早いのだ…と、自分を納得させる。

2024年になるまでに、二つもウィッシュリストに書いたものを叶えてしまった。2024年は、もっとわがままにポジティブに生きていこう。…って、まとめ方が思いつかなくて、なんだかもう今年が終わるみたいなまとめ方になっちゃった。来年まで、あと40日もあるのに。