40歳の寄り道

某月某日。

長く一緒にいてもわからないことがあるのだなあと思った。

ある日、夕食に、カツオのてこね寿司を出したら、夫が眉間に皺を寄せてそれを食べていた。

「雑誌のレシピを見て作ってみたんだけど、どう?」

何も言わない夫。何か機嫌を損ねるようなことをしただろうか。私は常に情緒不安定気味なので、心当たりがあり過ぎて困る。まあ、それは置いといて、もう一度、「どう?」と聞く。すると夫が口を開く。

「俺、あまりカツオが好きじゃないんだよね」

えええ、初めて知った。回転寿司で光りものを頼んでいるところは見たことがないから、きっと光りものは苦手なんだろうと思っていたが、赤身のカツオも嫌いだったとは。カツオのお刺身とか、カツオのたたきとか、何度か食卓に出した記憶があるのだが、今まで我慢して食べていたのだろうか。10年以上、一緒にいるはずなのに全く知らなかった。カツオの美味しい季節だが、スーパーでカツオを見るたびに「夫の苦手なやつだ」と思うのかもしれない。

手帳が欲しい。

ここ数年は、買ってもまともに使い切ったことがないのに、毎年、手帳が欲しくなって困る。落ち込んだ時、持っているだけで元気が出るようなそんな手帳が良い。私にはこの手帳があるから無敵なんだぞって、お守り代わりになるような。いつも手帳に何かを期待しているのだ。

アンミカさんの『ポジティブ手帳』なんか良いかも。アンミカさんのことよく知らないけど、すごいオーラが手帳から溢れ出てくるのを感じる。ほぼ日手帳に使われている紙、トモエリバーの触り心地や、書き心地も好き。『ほぼ日手帳HON』が気になる。

手帳に気軽に絵を描きたいと思い、昨年、購入した「ぺんてる マルチ8」も、これからどんどん使っていきたい。