40歳の寄り道

某月某日。

待合室にて

半年に一度の眼科の日。10年前に白内障の手術をしてから、定期的に通っている。

検査をして、瞳を開く目薬を刺してもらい、診察まで待合室で小説を読んで過ごす。しばらくすると薬が効いてきて、文字を追っていると目がしばしばして辛い。

本を閉じ、ふうと待合室を見渡してみると、ドラえもんとか、ウルトラマンとか、コジコジとか、キャラクターTシャツを着た大人が3人くらいいるのが目に飛び込んできた。大人が着るキャラクターTシャツが好き。キャラクターTシャツには、その人の趣味嗜好が、めいいっぱい溢れている感じがして好感が持てる。もっと流行れば良いと思う。以前、夫にも着てもらいたいと思い購入した、さりげなくミッキーの刺繍が入ったTシャツは全く着てもらてないまま箪笥の奥にあるのが悲しい。

なかなか診察に呼ばれない。隣に座ってきたおばあさんに、「この病院のトイレは、人が入っているか入っていないか分かりづらい」と話しかけられる。確かに、ノックをしている人をよく見かける。「そうですね」と答える。おばあさんは勇気を出して私に話しかけてくれたのかもしれないのに、それしか答えられない自分の語彙の少なさに少し落ち込む。

診察に呼ばれる。今日も特に異常がなかったが、今日、担当してくれた医師の名前が甥っ子と同姓同名で「おお!」と思った。

診察終了。今日も朝早くに犬の散歩をしたので眠い。