40歳の寄り道

某月某日。

世間ではこれを微熱と呼ぶのだろう

2023年5月10日(水)

午前5時20分。寒さと喉の痛み、ズキズキとする頭の痛みで目が覚める。熱を測ってみる。36.4度。平熱で、少しつまらない。私は昔からあまり熱を出さないのだ。

夫は会社へ、息子は小学校へ。私はだるいけど、犬の散歩くらいは行く。本当は寝ていたいけれど、朝のドラマが終わる8時15分頃、犬がヒンヒン、ヒンヒンと鳴き出す。私の体調が悪くても、犬の体内時計は正確だ。テンションあげて行く。

犬の散歩から帰宅後、犬と一緒にごろごろして過ごす。録画していたドラマを見たり、スマホで漫画を読んだり。やっぱりだるい。

13時、昼食。冷凍のミートソーススパゲッティを食べる。よく食べているやつなのに、おいしくない。昼食を食べ終わったあと、なんとなく熱を測ってみる。

37.4度。

世間ではこれを微熱と呼ぶのだろう。しかし滅多に風邪を引かない私は、見たことのない数字に驚き、スマホのカメラで写真を撮る。ちょっとだけ自慢したいような気持ちにもなり、仕事中の夫にLINEで画像を送信する。早く帰ってこいとかそういう意味ではないが、「定時で上がる」と連絡が来た。微熱なのに、なんか申し訳ない。

LINEで連絡が来た通り、定時で夫が帰ってくる。

犬の散歩は夫にお願いし、私は夕食を作る。だるいけど料理くらいはできる。切ったかぼちゃがあるから汁の実にしよう。冷奴を皿に盛り付け、冷凍のカツを揚げればなんとか形になるだろう。私は、お粥で良い。食欲が湧かない。小さなスプーンでゆっくりとお粥を啜る。少ない量のお粥を時間をかけて食べる。

夕食を終えた私は布団の上に横になり、身体を休める。隣の部屋から『クイズミラクル9』の音が聞こえる。私の生まれ育った街のの郷土料理がクイズに出されているのをぼんやりと聴いていた。

散歩に行きたいーぬ。