40歳の寄り道

某月某日。

ロールキャベツが映えない

この1〜2ヶ月くらい、私はとても絶好調だった。ちょっとイライラすることがあっても、すぐに吹き飛び、また笑顔で過ごせる。何もかもうまくいくような、そんな日々が続いていた。きっと、もう酷く落ち込むようなことは一生ないんじゃないか、夫に当たったりすることもないんじゃないか…とそんな気がしていたが、先日、久しぶりに弱い部分を夫に見せてしまった。

2月の終わり、なるべくなら他の人に任せたかった面倒な仕事を私がやることになってしまい、パニック!びっくり箱を開けてしまったみたい。落ち込んだり、うひょーと舞い上がったり、急に不安になったり、始まる前から忙しい。で、心の不調が訪れてしまったのだ。

そんな私を見て、夫は

「縁切り神社にでも行くか?」

と提案してくれたが、良いこともあった。

私がやることになってしまった仕事を通じて、知り合いがたくさんできた。知り合ったばかりなのに、私が困っていると助けてくれるような、そんな人たちに囲まれている。私もみんなが困っていたら助けてあげられるような人になりたい。せっかくできた縁を大切にしたいから、縁結び神社に行きたい。仕事の成功祈願も兼ねて。

夕食。

どんなに苦しい時も、不安な時も、キッチンに立つと自分を取り戻せる気がする。今日は、ロールキャベツをつくる。茹でたキャベツで肉だねを包むのが苦手だが、たまに作りたくなる。今日も、上手く包めるものもあれば、上手く包めず破けてしまうものとあり、やわらかいキャベツの葉と、爪楊枝と格闘していた。なんとか包んだロールキャベツを、トマトを入れたコンソメスープでことことと30分煮込み、その間にもやしのナムルや、茹で野菜を作り、洗い物などをする。そうこうしているうちに、キッチンタイマーが30分経ったのを知らせてくれる。鍋の蓋を取ると、ロールキャベツの優しいにおいが部屋中に広がる。うん。この香り、この香り。

綺麗に包めたものは夫と、子供の皿へ。私の皿には、この通り崩れてしまったものを。しかし映えない。ブログに載せるかどうかかなり迷った。