40歳の寄り道

某月某日。

ナンバープレートばかり見ている

夫のリモートワーク部屋を作るために家具屋めぐり。作業に使う机には収納や棚は不要。シンプルなものが良い。価格は安いものが良い。PCモニターが2台置けるくらいのサイズ。そんな夫の理想のパソコンデスクを二人で探してみたが、なかなか希望に合うものが見つからず、何も買わずに店を後にした。

帰宅途中、ワークマンプラスに寄り、夫の犬の散歩用の靴と、犬の散歩に便利そうな撥水ジャケットと、汚れにくいTシャツを購入。

車のナンバープレートを見るのが好きだ。子どもの頃は、前に走っている車のナンバープレートの数字をただ単に足してみたり、四則演算を使って10にしたりするひとり遊びを頭の中でやっていた。「3298」のミニクーパー、「4621」のジムニー富士山ナンバーの「3776」など、語呂合わせだと気づいた時も楽しい。「819」や「575」は、私と同じ俳句愛好家なのかもしれない。ナンバープレートから名前や苗字、生まれ年、記念日などたくさんのことを連想できて楽しい。また、関東地方のナンバーばかり走っている中で、私の生まれ故郷のナンバーを見つけた時はとても嬉しくなる。運転操作を見ずに、こういうものばかり見ているから、私は運転が絶望的に下手くそで、いまだにペーパードライバーのままなのかもしれない。

年始のブログに「2023年にやりたいことの一つは、ペーパードライバー講習に行く事です」と書いた。しかし私の車の運転に対する恐怖心の強さは並大抵ではなく、勇気が出ず実行できそうにない。頭の中で運転操作をシミュレーションするたびに、右折に失敗して他の車とぶつかったり、狭い道に入りサイドミラーを擦ったり、誤って一方通行の道を逆走してしまったりして、運転する前からパニックを起こしている。自分が車を買ったら人に注目されるようなナンバープレートをつけたいと考えるが、叶いそうもない。どうしてもジェットコースターがダメな人がいるように、どうしても人前で歌えない人がいるように、私のダメなものが車の運転だった。どうかこのまま、交通安全のお守りみたいに夫の運転する車の助手席や後部座席に座らせてくれれば良いと思う。

帰宅後、夫は買ったばかりの靴を履き、私も買ったばかりのジャケットを羽織り、息子を連れ、犬の散歩に出かけた。暖かい一日。