40歳の寄り道

某月某日。

私の弱さ

3歳の頃から続けていた息子の習い事を三月いっぱいでやめることにした。そのことを、今日、習い事の先生に伝えに行った。

すごく緊張した。どっと疲れた。先生といろんなことを話したけれど、どんなことを話したのかよく覚えていない。帰り道、よけいなことを言ってないか、先生に感謝の気持ちは伝わっただろうか、ともやもや考えながら、コンビニに寄った。甘いものが食べたい気分。1本満足バーと、甘ったるそうなチョコのかかったドーナツ、コーンのいっぱい乗ったパン、あとおかしをいくつかカゴに入れた。こういう時は、スーパーよりもコンビニがいい。さっと買って、さっと帰って、さっと食べられるほうがなんとなく安心するのだ。どっと疲れた時にわーっと、食べてしまうのは私の弱さだ。

あれから、犬の散歩中も、ごはんを作っている時も、うだうだ悩んだりして、落ち着かなかったけど、何を悩む必要があるのか。「やめます」と言ったのだからそれでいいじゃないか。これからが新たなスタートじゃないか。四月からは、習い事に拘束されず、いろんなことにチャレンジしていこう。何かを捨てたら、別の新しいものが入ってくるのだよ、息子くん。ポジティブに過ごそう。ママは「習い事を辞めることを伝える」という慣れないことをしたから少し疲れているだけだ。

いつもの夕食作りを、ほんのちょっぴり変えてみる。もやしのひげ根は面倒でも取ることに決めた。雑誌に書いてあったレシピに「もやしのひげ根を取る」と書いてあり、いつもならすっ飛ばしてしまう行程を、その日は何故だかやってみようと思った。ラジオを聴きながら、ぽきぽきとヒゲ根を取っていたらあっという間に終わってしまった。ひげ根を取ったもやしの美しさに感動。そしていつものもやし炒めがシャキシャキしていてとても美味しい。よし決めた、もやしはこれからひげ根を取ろう。でも時間に余裕のない時は、取らなくてもいいいや。生活を楽しもう。