40歳の寄り道

某月某日。

救心を飲んでから学校に行くことにした

久しぶりにPTAのお仕事。今までLINEで話し合っていたが、「コロナが落ち着いているうちに」ということで、ついに集まることができるようになった。昨年まで3年間、PTAの広報紙の担当をしていた私は、今年はなぜか1/2成人式を担当することになってしまった。そのためLINEでしか名前を知らず、顔も知らないような人たちばかり。ものすごく緊張してしまい、むしゃくしゃしてリビングを歩き回り、これじゃあいけないなと、救心を飲んでから学校に行くことにした。

学校に到着したのは、ちょうど給食が終わり昼休みに入ったところだった。息子が友達と一緒に私のところに駆け寄ってきた。ベージュの長袖Tシャツが、血だらけだった。

「どうしたの、それ」

驚いてみるが、多分鼻血だろうなと思う。

「鼻血が出て、汚れてしまいました」

ほら、やっぱり鼻血だ。っていうか、なぜ敬語。これから息子はこの血の染みを見せながら、5時間目の授業を受けるのだろう。たくさんの島で構成された国のような血の染みだった。こういう模様の服だと言われれば納得するかもしれない。息子は「じゃあね」と言って友達と走ってどこかに行ってしまった。

PTAの話し合いは1時間ほどで終わり帰宅。やがて息子も帰ってきた。血のついた服を脱がせ、別の服に着替えさせた。家のチャイムがピンポーンと鳴り、息子の友達がやってきた。いつもの日常だ。