40歳の寄り道

某月某日。

小学校卒業

小学校の卒業式。

私の服装は黒いワンピースにグレーのジャケット。ピンクの薔薇のコサージュを左胸につけた。ストッキングを履くか、タイツを履くかで悩んでいた私。ネットで検索すると、タイツはマナー違反だとわんさか出てくるが、寒すぎて2時間耐えられる自信がなくタイツにしてしまった。ベージュのタイツを用意すべきだったが、この時期どこにも売っておらず黒いタイツで。まあ、お堅い学校ではないし良いだろう。6年間、息子をこの学校に通わせて、PTAの活動にもたくさん参加してきたからこそ、保護者の服装なんて気にするような学校ではないということがわかる。昔の私だったらマナーとか人にどう見られるかとかものすごく気にしていたけれど、今の私は人の見た目よりも自分の体調の方が大切だ。実際に黒タイツの人もいっぱい見かけたので良かった。

腹巻きつきのホットパンツの上にさらに腹巻きをして、カイロを貼り防寒対策は完璧のはずだったが、体育館の中は寒かった。スマホとハンカチとか入らないような小さなフォーマルバッグとか要らなかった。トートバッグに膝掛けでも入れて持ってこれば良かった。

卒業式の保護者の席は、児童がくじを引いて決まった。私の席は一番後ろだった。保護者席と児童席は対面になっている。私の席からでは、児童の姿がなかなか見えなかったが、斜め前に座っていたお母さんがスマートフォンのカメラを構えていて、その画面に息子がちらっと映るのが視界に入った。あまり見るのはよくないが、1年生の頃のなよなよとした姿からは想像つかない、しっかりと成長した姿が知らないお母さんのスマホ越しから見えた。

涙もろい私だから、泣いてしまうかと思ったが、息子の成長した姿が誇らしく笑顔で見届けることができた。しかし息子が学校で書いてきた手紙を読み涙が溢れてしまった。

卒業おめでとう。

6年間、楽しそうに小学校に通う君の姿が大好きでした。中学に行っても素敵な出会いに恵まれますように。