40歳の寄り道

某月某日。

インフルエンザかもしれない夫

三連休、最終日。雨。

子ども会の役員会議から帰宅すると、夫が辛そうに私の布団の上で寝ていた。

「インフルエンザかも」

と穏やかでないことを言う。額に手を当てると、明らかに熱があるのを感じることが出来た。

それにしても、インフルエンザかもしれない人が、私の布団で寝るってどーゆーことよ。私にうつしたいのか?ただ、私の布団は押入れをガラッと開けて、すぐ出せるような位置にあるので、誰の布団か気にする余裕がなかったのかも、と自分を納得させる。

夫に昼食をお願いしていたが、無理そうなのでコンビニに買いに行った。三人分のお弁当(食欲はあるみたい)と、夫用に1000円近くする栄養ドリンク1本と、ゼリー飲料を数本購入。気休めにでもなれば良いと思う。

家族の誰かが風邪で寝込んでいると、時間がいつもよりゆっくりと流れていくように感じる。いつものようにフィットボクシングをやったり、犬を洗ったり、料理雑誌を読んだり、スマホでパズルゲームをしたり不思議と時間に余裕があるが、心には余裕がない。子どもにうつさないようにとか、来週出席しなければいけない役員会議のこととか、仕事のことなどで頭がごちゃごちゃしている。何よりも夫が辛そうで心配で仕方ない。高熱で苦しむ夫は、眠れずもっと長い時間を過ごしているのだろう。

夕食は、焼き魚、キャベツのナムル、きんぴら蓮根、にんじんとかぼちゃのポタージュ。冷蔵庫にあるものの中から少しでも栄養のある食材を選んで作ったつもり。子どもと二人、ぽつりぽつりと会話を交わしながら食べた。静かな夕食だった。

私もなんだか頭が痛い。雨のせいか。

犬は夫の様子がいつもと違うのを察してか、いつもよりも大人しくしている。