40歳の寄り道

某月某日。

6/25 6月の異常な暑さを憎んだ

商店街で楽しそうなイベントがやっていたので、家族で見に行った。じりじりと暑い。ポカリスエットを持って、濡れタオルを首に巻いて暑さ対策は充分なはず。なるべく日陰を選んで歩くようにした。疲れた時は冷房のある建物の中に入って休んだ。しかし、息子は文句ばかり。

「だっる」

「早く帰りたい」

「くそつまんない」

息子が退屈しないようにと、夫と二人で一生懸命気遣うが文句が止まらない。自分だけでも楽しんで見て回る。そうすれば息子も楽しんでくれるかもしれないと思ったが、不機嫌な息子。次第に私もイライラしてしまう。

多くのブースが出ていて、とても賑やかだったが、ちらっと見るだけで何も買わずに商店街の端から端まで歩いた。息子と同年代くらいの子がイベントを楽しんでいる姿を見るたびに、どうしてうちの子は…と、少し残念な気持ちになった。私だって子供の頃は、親と一緒にこういうイベントを見て回るのがとても好きだった。6月の異常な暑さを憎んだ。

「久しぶりに商店街に来たんだし、たまには外食でもしようか」

と提案したが、息子は「早く帰りたい」と言い、夫は「家で留守番している犬が心配だ」と言った。二人とも最近そればかりだ。息子はそのうち親と出かける機会が少なくなるだろうが、夫の「犬が心配」という言葉は、あと何回聞かされるだろう。確かに犬は、めちゃくちゃかわいいが、外出する度に「犬が心配」と言われたら少しうんざりしてしまう。もう少し落ち着いたら、犬をペットホテルに預けて、旅行でも行こうかと夫と話しているが、犬が心配でたまらない夫と旅行など行けるだろうか。

帰宅。

冷房の効いたリビングで、夫は犬と遊び、息子はスマホゲーム。私は台所で、冷凍庫の中にあったピザを焼く。もやもやする。今から夏休みが不安。海行って、山で虫取りをして、庭でスイカ割りをして、夜は花火をして…みたいなギラギラした夏休みを息子に過ごさせてあげたいのに、スマホYouTubeとゲームで夏が終わってしまいそう。今から計画立てよう。インドア派な私でも夏を満喫したいのだ。