40歳の寄り道

某月某日。

6/27 犬のいない静かなリビング

犬の去勢手術。前日の22時から絶食。

犬を病院に預けたあと、最近できたばかりのコストコになんとなく行ってみるが、平日にもかかわらず駐車場は満車。コストコにそこまでの情熱がない我が家は、満車の駐車場をぐるっと一周しただけで終わりにする。残念だったが余計なお金を使わなくて、よかったのかもしれない。コストコにそこまでの情熱がないとは言え、行くとなぜか2〜3万も使ってしまうのだ。しかし雰囲気だけは楽しめた。大きなカートに、コストコならではの商品を、どっさりと乗せているのを見ているだけで楽しい。

途中の蕎麦屋で昼食をとり、家に帰って夫と二人で寝る。暑い。寝室の温度計は30度を上回っている。冷房をつけたいが、夫が「節電に協力をしよう」と言って、つけようとしない。窓からぬるい風が入ってくる寝室で眠る。自分の布団で眠れば良いのに、夫が私の布団に入ってきてとても暑苦しい。汗でベタベタする。背中からもおでこからも首筋からも、あらゆるところから汗が噴き出す。身体中が汗で痒い。

耐えられずリビングに行き、冷蔵庫から心太を出して食べる。夫もやってきて、冷凍庫からガリガリ君を取り出して食べた。

「これあげるよ」

と、差し出されたのは、さっきまで夫が食べていたガリガリ君の当たり棒だった。多分、使わず忘れてしまうだろうけど、「ありがとう」と受け取り、手帳に挟んでおく。やがて息子が学校から帰宅。息子も冷凍庫の中からガリガリ君を見つけて食べた。犬のいない静かなリビング。

17時、手術が終わった犬を迎えに行く。レスリングの選手みたいな術後服を着せられ、診察台の上でぼーっとしていた。よく頑張ったと、わしわし撫でてあげた。犬は何が起こったのかわからない様子。

帰宅後、犬は出された餌に見向きもせず、ただひたすらケージの中で寝ていた。