40歳の寄り道

某月某日。

この部屋にエアロバイクを置こう

我が家には全く使っていない部屋がある。もしも息子に弟か妹ができたなら、その子のお部屋にしようと思っていたが、多分できそうにない。いつか、この部屋にハンモックを置いてまったり読書したり、小さな机を置いて執筆活動したり、子どものころ習っていた電子オルガンを置いてまた弾けるように練習したり…などと考えていたけれど、気がついたら「とりあえずここに置いておこう」という、ただの物置部屋と化していた。片付けてはモノが置かれ、片付けてはモノが置かれを繰り返し、家族の都合の良いように使われてきた。

そうだ、この部屋にエアロバイクを置こう。

急に思いついて、部屋を片付けることにした。

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細々としたおもちゃ、中途半端に使われたノート、使えそうと思ってとっておいたお菓子の箱…捨てられそうなものはどんどんとゴミ袋に入れた。段ボールに入れたままのサイズアウトした子供服も資源ごみの日に出そう。

捨てたり、どこかにしまったりして、やっと綺麗になった。

モノが置かれる前に、エアロバイクを購入しよう。夫に相談して、Amazonで購入した。届くまでの間、エアロバイクを漕ぎながら見たい映画をプライムビデオで探しておこう。

子どもが生まれてから、ずっと外していた結婚指輪と婚約指輪を身につけた(私の結婚指輪と婚約指輪は二つ合わせても使うことができるデザインなのだ)。ほんの少しだけ変わる勇気が欲しくてお守りがわりに身につけた。とても大きなパワーをもらった気がする。

ただ、今は外れなくてしまい困っている。

 

エアロバイクが欲しくなった

夫と一緒にカーディーラーに行く。車の点検ついでに、新車が置いてあれば試乗をしたいというから、わたしも乗りたいと思い着いて行った。

で、ディーラーに到着したが、夫が試乗したいという車がなかった。冷たいお茶を飲み、夫とぽつぽつと会話しながら車の点検が終わるのを待っていた。やがて整備の担当の方が来て、「バッテリーが劣化しています」というので、お金を払ってバッテリー交換をしてもらった。

帰りの車の中

「これは、まだ買い替えるなということなのかもなあ」

と、夫が言った。まだまだ、うちの車は色々な思い出を作ってくれそうだ。

最近、2018年の槇原敬之さんのコンサートのBlu-rayを購入した。VHSの時代が終わってからは、なんだか勿体無いと思い映像作品を買うのをやめてしまったが、自分の行ったコンサートくらいは手元に残しておきたいなあと思うようになった。夫に怒られなければ、これから少しずつ集めるつもり。

Blu-rayを購入したら、エアロバイクが欲しくなった。マッキーのコンサートを見ながら楽しく痩せることができたら、どんなに幸せだろうか。コンサート以外にも、アニメや映画もたくさん見ながらエアロバイクを漕ぎたい。

ディーラーの帰り道、エアロバイクを見てみようと、夫と一緒に家電量販店に行った。フィットネス機器コーナーを見てみたが、ランニングマシンや、健康ステッパー、ぶるぶるマシンはあるのに、エアロバイクは置いていなかった。残念。

試乗はできなかったし、エアロバイクは置いてなかったし、なんだかうまくいかない日。でも不思議と嫌な気分にならないのは、今日がとても暖かい一日だったからかもしれない。

帰宅後、夫と一緒に犬の散歩に行った。小学校の前を通ると、桜がほんのちょっとだけ咲いていた。満開になるのが楽しみ。

明日から4月!

この世界でわたしは小説家らしい

夢を見た。家事と、犬の世話ばかりの春休みに虚しさを感じ、夫も子も起きているのに顔を見るのが嫌になってしまい、気持ちをリセットしようと22時前に寝た夜に見た夢だった。

小さな会議室。窓から明るい光が入ってきて眩しい。

わたしの他に、俳人、お笑い芸人、落語家、ラジオDJ、エッセイストらがいる。ホワイトボードに、「俳句の会」と書いてある。これから句会が始まるらしい。

「あともう一人来ますから」

と、お笑い芸人が言う。

しばらく待っていると、俳句なんて書きそうもないシンガーソングライターの男が現れた。彼はわたしの隣の席に座った。

「はじめまして」

と、わたしは挨拶をした。

「あなたの小説、読ませていただきました」

と、彼は私に言った。どうやらこの世界で、わたしは小説家らしい。わたしの書いた小説は、映画化されていてその主題歌を彼が歌っているということを聞くが、なぜかわたしは特に驚かず、自分が小説家だということをすんなりと受け止めている。

短冊が配られ、それに句をさらっと書いて提出する。句稿が配られ選句しようとするが、文字がみみずのようで全く読めない。

なぜか、自分が小説家である、という夢をよく見る。また、「あなたは文章を書く仕事をしなさい」と夢の中で誰かに言われたこともある。大学生くらいのころは、ときどき短い小説を書いていて、賞に応募していたこともあったし、小さなコンテストで、運良く次席をとったこともあった。でも、もっとやらなきゃいけないことがある気がして、なぜだか書くのをやめてしまった。結局、大学も中退してしまったし、仕事も、趣味でやってたダンスも、人間関係も、不器用なわたしにはうまくいかないことばかりで、なにもかも中途半端で終わってしまったのだけど。わたしの見る夢は、書くことへの未練なのかもしれない。アイデアなら手帳にたくさん書いてあったりする。それをまた形にしてみようか。

そういえば、6年くらい句会に顔を出していないな。句会は東京で行うことが多く、新幹線に乗って行くのが面倒くさくなってしまった。東京まで行く交通費ももっと別のことに使いたい。昔みたいに、ギラギラした気持ちはどこに行ったのだろう。

 

卒業式と結婚記念日と槇原敬之(2024.03.18〜2024.03.24の日記)

槇原敬之さんのコンサートの興奮が未だに冷めず、馬鹿みたいにマッキー、マッキーと口にしている。困った。他のアーティストの曲が聴けないでいる。10回以上、マッキーのコンサートに行っているのに、今更なんなんだ。いや、考えてみると今までの私もそうだったかもしれない。でもマッキーがまた歌ってくれること、マッキーと叫べることが何よりも嬉しくて仕方がない。

夫が、定時退社の日も残業をする。別に良いんだけど、ちょっと意地悪したくなって

「あんまり私を寂しくさせると、またマッキーのコンサートに行っちゃうからね」

と言ってみた。

そしたらあっさりと

「いいよ」

と、言ってくれた。一般発売を狙ってみるか。本当は14年ぶりに夫とコンサートに行きたいんだけどね。

2024.03.18〜2024.03.24の日記

2024.03.18(月)
朝、息子の最後のランドセル姿を写真に収める。息子帰宅後、「明日は卒業式だから、勉強はしなくてもいいから風邪は引くな」とうるさく言う。そんな私の体調があまり良くない。レモン白湯を飲み、養命酒を飲み、レッグウォーマーを履き、思いついた方法をとにかく試し体を温める。

2024.03.19(火)
卒業式。息子は写真を嫌がるが、友達に「写真撮ろう」と言われると素直に応じていた。友達だったら写真OKだけど親はダメらしい。それでも、なんとか説得して学校の前で写真を撮った。卒業式後、家族みんなで寿司を食べに行った。 カロリーオーバーな1日だった。

2024.03.20(水)
要らないものをごっそりとゴミ袋の中に放り込んだ。2〜3袋にもなり、可燃ゴミの日が大変そう。昼食は、さぼてんのとんかつ。夕食は焼魚。外は風が強い。雷も鳴っている。低気圧のせいか、寒さのせいか、私を含め家族全員がだるそうにしている。犬だけが元気におもちゃを破壊している。

2024.03.21(木)
犬の散歩に行くと土筆が顔を出し始めていた。すみれの花も咲いている。春の訪れが嬉しい。息子は英語の先取り学習テキストをすいすい進めていた。しかし数学のテキストには全く手をつけていないようだ。息子に部屋の片付けをするよう伝えたが、全く片付けていなかった。

2024.03.22(金)
午前中は元気だったが、午後になり徐々に気分が落ち込んでしまう。買い物に行かなきゃいけないのに行く気が起こらず、うだうだ時間が過ぎていった。なんとか犬の散歩には行った。夕食を食べ終わったあと、夫と買い物に行く。夫は、しれっとウイスキーを買い物かごに入れていた。

2024.03.23(土)
午前6時半に起きて犬の散歩。低気圧で頭が痛い。14回目の結婚記念日なので、近所のショッピングセンターにケーキを買いに行く。私はあんみつ、夫と子はケーキを食べ静かにお祝いする。犬にも犬用のケーキを食べさせる。子が寝た後で私と夫はビールを飲む。

2024.03.24(日)
車の中でカロリーメイトを齧り、槇原敬之さんのコンサートへ。Tシャツとアクスタ購入。マッキーが楽しそうに歌う姿が好き。お馴染みのバンドメンバーさんも好き。「90年代のマッキーも最高」と思い切り言えるようなコンサートだった。帰宅すると夫がカレーを作っていてくれた。

 

槇原敬之TIME TRAVELING TOUR 2nd Season(ネタバレなし)

2024年3月24日(日)

槇原敬之 TIME TRAVELING TOUR 2nd Season 〜Yesterday Onece More 〜

宇都宮市文化会館

行ってきました。

私の席は1階席1列目の真ん中寄りの左のほう。最前列で見るマッキーは可愛すぎて、ずっとドキドキが止まらなかった。衣装の細かい模様から、スニーカーまで見えちゃう。お馴染みのバンドメンバーさんの演奏もじっくり観ることができました。優しい笑顔で、楽しそうに歌っている時のマッキーが大好き。コンサートの度に言っている気がするけど、マッキーのことがますます好きになってしまいました。

2022年のコンサートの時は、楽しかったんだけど、コロナ禍とかいろいろあって、正直、複雑な思いも抱えていたのだけど、今回は自分の周りの嫌なことや、ずっと抱えていたコンプレックスとか何もかも忘れて、思いっきり楽しむことができました。90年代縛りというのを聞いていたので、この曲聴きたいなあという曲を3曲想像しながら行ったら3曲ともやってくれてとても嬉しかったです。

1人で観に行ったのだけど、夫と子供も連れてきても良かったかも。特に夫。夫と一緒にマッキーのコンサートに行ったのは、2010年の『celebration』が最後だったと思う。夫には今のマッキーも見てほしかったし、一緒にマッキーの時間旅行を楽しみたかった。

自分語りになりますが、私とマッキーの曲との出会いは13歳の時。なんとなく聴きたい曲があるからと、マッキーのベストアルバム『SMILING』を購入しました。そこからどハマりしてしまいCDを買い集め、15歳の時に、マッキーのファンクラブに入りました。コンサート『Shadow Pictures '99』のチケットも申し込み、さあマッキーに会いにいくぞとワクワクが止まらない毎日を過ごしていましたが、そのコンサートは中止になり、幻のコンサートとなってしまいました。勉強、部活、恋愛、アルバイトと忙しい日々を過ごし、初めてコンサートに足を運んだのは2005年、私が22歳の時でした。

それから何度も何度もコンサートに足を運んだけれど、今回のコンサート『TIME TRAVELING TOUR 2nd Season』では、初めて行くはずだったコンサートが中止になり喪失感を抱えていたあの頃の自分を連れてきてあげることができたような、そんな気がします。

私はマッキーのファンで幸せです。元気をたくさんくれてありがとう。

とちおとめカラーのステージネオン。

コンサートグッズいろいろ。犬の散歩に使えそうなバッグ。このTシャツも犬の散歩や近所の買い物に着ていきますよ!

推しのアクスタとうちの犬。

ぶかぶかだと思っていない(2024.03.11〜2024.03.17の日記)

自分は花粉症だと認めずに、これまで生きてきた。だいぶ前に受けたアレルギー検査はスギ陽性。でも、そんなに症状がひどいわけではないし、認めてしまうと、うちの夫は「病院に行け」だの「薬飲め」だのうるさいから、なんとなく認めたくなかった(病院苦手)。今年は、なんだかずっと鼻水が止まらずにいる。頭も痛い。耐えられなくなって、アレルギーの市販薬を飲んだら、鼻水も頭痛も落ち着いた。私は花粉症なんだな。40年生きてきて、ようやく認めてあげることができた。

2024.03.11〜2024.03.17の日記

2024.03.11(月)
子どもの洋服ダンスに間違えて夫の服を入れてしまったらしく、子どもが夫の服を着ていた。「ぶかぶかだから着替えたら」と声をかけると、「ぶかぶかだと思っていない」と答え、そのまま夫の服を着続けた。仕事から帰ってきた夫は体調が悪いらしい。「体内消毒」と言い酒を飲んでいた。

2024.03.12(火)
雨。散歩に行けないので犬をシャンプーする。ドライヤーで全身を乾かした後、リビングへ放つと、犬はダッシュでトイレへ行き排便姿勢に…。我慢していたのだろうか。低気圧でしんどい。ごろごろとゲームばかりやっていた気がする。夕食は豚肉とキャベツのオイスターマヨ炒め。

2024.03.13(水)
また不正出血。ピルの時間が一度だけズレたのがいけなかったか。買い物から帰宅すると、家の前を盲導犬訓練中の犬が歩いていた。窓越しに吠えるうちの犬を何事もなかったかのように通り過ぎていく。夕食はピーマンの肉詰め。肉だねが余ってしまったので残りはロコモコにしようと思う。

2024.03.14(木)
農産物直売所に行き、国産バナナとジャム用イチゴ、野菜をいろいろ購入。さっそく2本で500円くらいの国産バナナを家族で分け合い食べてみたが、「スーパーのバナナと変わらないね」と夫と息子は言っていた。スーパーでよく買うものよりも、甘さ控えめでねっとり感が強かった気がする。

2024.03.15(金)
夕食は鰤の照り焼き、きんぴらごぼう、春キャベツのナムル、トマトと卵の中華スープなど。私が皿洗いしていると、夫がおすすめのプログレッシブメタルを聴かせてくれた。全く聴かないジャンルの音楽だが、ギターソロが耳にとても心地よい。私の世界が広がった気がして嬉しい。

2024.03.16(土)
美容室。Wi-Fiが繋がりにくい席だった。髪を染めてもらっている間、酵素ドリンクの試飲をする。美味しかったので買おうと思ったが、気軽に変える値段ではなかった。夜、息子に中学校の制服を着る練習をさせた。ベルト、手首のボタンなど慣れないみたい。夕食はミートソーススパゲッティ

2024.03.17(日)
夫と子はプログラミング教室へ、私は犬と一緒に家でまったりと過ごす。久しぶりに餃子を手作り。40個作ることができた。NHK『明日が変わるトリセツショー』でやっていた作り方を試してみる。もちもちジューシー、とても美味しくできたのでレシピを手帳にメモしておこう。



小学校卒業

小学校の卒業式。

私の服装は黒いワンピースにグレーのジャケット。ピンクの薔薇のコサージュを左胸につけた。ストッキングを履くか、タイツを履くかで悩んでいた私。ネットで検索すると、タイツはマナー違反だとわんさか出てくるが、寒すぎて2時間耐えられる自信がなくタイツにしてしまった。ベージュのタイツを用意すべきだったが、この時期どこにも売っておらず黒いタイツで。まあ、お堅い学校ではないし良いだろう。6年間、息子をこの学校に通わせて、PTAの活動にもたくさん参加してきたからこそ、保護者の服装なんて気にするような学校ではないということがわかる。昔の私だったらマナーとか人にどう見られるかとかものすごく気にしていたけれど、今の私は人の見た目よりも自分の体調の方が大切だ。実際に黒タイツの人もいっぱい見かけたので良かった。

腹巻きつきのホットパンツの上にさらに腹巻きをして、カイロを貼り防寒対策は完璧のはずだったが、体育館の中は寒かった。スマホとハンカチとか入らないような小さなフォーマルバッグとか要らなかった。トートバッグに膝掛けでも入れて持ってこれば良かった。

卒業式の保護者の席は、児童がくじを引いて決まった。私の席は一番後ろだった。保護者席と児童席は対面になっている。私の席からでは、児童の姿がなかなか見えなかったが、斜め前に座っていたお母さんがスマートフォンのカメラを構えていて、その画面に息子がちらっと映るのが視界に入った。あまり見るのはよくないが、1年生の頃のなよなよとした姿からは想像つかない、しっかりと成長した姿が知らないお母さんのスマホ越しから見えた。

涙もろい私だから、泣いてしまうかと思ったが、息子の成長した姿が誇らしく笑顔で見届けることができた。しかし息子が学校で書いてきた手紙を読み涙が溢れてしまった。

卒業おめでとう。

6年間、楽しそうに小学校に通う君の姿が大好きでした。中学に行っても素敵な出会いに恵まれますように。