今週のお題「最近見た夢」
まだ何もないお店で、私はアルバイトの面接を受けていた。
「上半身、裸になってもらいますけど、いいですか」
店長にそう言われる。
「いいですよ」
そう答えた。本当は嫌だ。でも、仕事を選んでいるような状況ではない気もしていた。ふと周りを見渡すと、自分と似たような人がたくさんいて、少しだけほっとした。
そのあと別室に案内された。
散らかった部屋。物が積み上がり、シーツがくしゃくしゃのベッドが置かれている。しばらくすると、私のことを知っているというおばさんが現れた。
「あなた、こんなところにいちゃダメよ」
「はい」
「そうだ、あの子を一人前にしてくれる?」
「はい」
「あなたの言うことなら聞くから」
そう言って、おばさんはベッドに潜りこみ、そのまま寝てしまった。
場面が切り替わる。ワープするように別の場所へ移動する。
一人の女性が女の子を説得していた。女の子は、言うことを聞かない。私も、声をかけてみる。
「おばさんに言われてきました」
すると、女の子は、私にエクレアをくれた。
ふたたび、おばさんのところへ。
いくつもの部屋をまたいで、おばさんの部屋にたどりつく。おばさんはまだ寝ている。しばらくおばさんの寝顔を眺めている。おばさんは、ハッと目をさました。私はエクレアを渡した。おばさんは、口の周りをチョコレートだらけにしながら、エクレアを食べた。
「あの子、どうだった?」
「元気そうでしたよ」
「あなた、もう帰っちゃうの?」
「明日はいますよ」
「新幹線で、あなたの家までどれくらい?」
「2〜3時間くらいかな」
「連絡先、交換しましょう」
「はい」
おばさんは紙をくれた。ひらがなで住所が書かれている。おばさんの口の周りは、相変わらずエクレアのチョコレートで汚れていた。
ーーー
会話まで鮮明に覚えていた夢だった。目が覚めた瞬間「これ、ちょっといじれば短編小説になるのでは?」と思い、慌ててメモをした。
そういえば、俳句結社に入っている私は、夢の中で俳句を作ることもよくある。「これは……!」と思い、メモをした句がある。
「卵屋のとなり玉子屋春隣」
どんな夢だったのかは覚えていない。あとで読み返すと、意味不明だった。これはさすがに結社に投句はできない。
