41歳、黄桃記念日

某月某日。

【映画】『マンガ家、堀マモル』

1ヶ月に1度の映画の日。本当は8月30日に行く予定だったけど、天気があまりよろしくなくて今日になった。電車に乗って約30分。いつもは行かない映画館へ。車を運転できない私にとって、駅に直結した映画館はとてもありがたい。

昭和の古き良き雰囲気の残る映画館。ガラスケースの中に、パンフレットやグッズ、ペットボトルのお茶が並べられて売られている。シアターの中はこじんまり。会員にもなっているよく行くチェーン映画館とは、また違った感じがとても新鮮。

さて今回、私が見た映画は『マンガ家、堀マモル』。ネタバレにならない範囲で簡単に感想を書きます。感想を書くのは苦手なので、うまく伝えられるかどうかわかりません。

新人賞を獲って以来、スランプに陥ってしまった主人公の漫画家、堀マモルが、三人の幽霊との出会いを通じて自分と向き合っていく。この映画を見て、私の心の奥底にある「あの時、抱えていた気持ち」とか、「家族や友人に伝えられなかったこと」とか、私だけじゃなくきっとこういう気持ち、誰にでもあると思うんだけど、そういうのを優しくえぐってくるような物語だと感じた。

好きだったのは、マモルがマンガを描いているシーン。マモルの真剣な表情と、エンピツのカリカリした音が心地よかった。マモルの部屋にある蝋燭も印象的で、だんだんと減っていく蝋燭が、なんとなくマモルの内面を反映させているかのよう。

自分の作品の中で、自分をさらけ出すってすごく大変だ。「自分をさらけ出せ」なんて創作している人たちはよく言うけれど、私自身、ブログやエッセイ、短編小説を書いたりしているけれど、自分をさらけ出すことが怖くなることが何度かある。「さらけ出す」ってなんだろうって考えたりもしたり。

さて、最後にこの映画の原作者であるsetaさんを紹介させてください。setaさんは、シンガーソングライターでありながら絵や執筆などマルチな才能に溢れる方。槇原敬之さんのラジオで、この映画の主題歌『さよなら僕ら』が紹介されてから、他の曲も聴くようになりました。透き通った声が耳にすごく気持ちがいいんだけど、ドキッとさせられるような歌詞が時々ある。『魔物の嫁入り』とか癖になりそうな感じで好き。『虹色ペダル』や『しかくい涙』もかわいいけれど、それだけじゃなく一生懸命生きている人にちょっとした勇気をくれるみたいなポジティブさがあって好き。今後の活躍が楽しみな方です。応援しています。

mangaka-horimamoru.com

水曜日はサービスデーで1000円でした。

最後に全然、関係なくて申し訳ないのだけど、この映画がすごく気になり調べまくっている。へヴィメタルカンフー?「合わない人には合わないが、好きな人は100回見るだろう」と書いてあるけれど、多分、私は100回見るタイプの人なんだと思う。

www.flag-pictures.co.jp