家族で、栃木県矢板市にあるおしらじの滝を見に行く。
野生動物が出てきそうな峠道を車で登っていき、スマートフォンの電波が入るか入らないかギリギリの場所にそれはあった。
入り口を見て軽く不安になる。ここを歩いていくのか。観光ガイドブックにも「歩きやすい靴で」と書いてあったけど、滝までの道のりはとても険しそう。
思った通り…。
行きは下り坂。手すりはあるが、何度も地表に出た木の根につまづきそうになった。
私の膝はぷるぷるしていて、
「生まれたての子鹿みたい」
と、夫が余裕そうに笑っていた。そして夫は、私の肩からショルダーバッグをひょいっと取り外し、「こんなの持ってたら大変だろ」と言い、自分の肩にぶら下げた。
そのころ息子は、一人でもっと先まで行っていた。とても逞しい。
もしもここで倒れたら、なかなか救急車は来ないだろうな、そもそも電波が入らないから呼べないかもしれないなと思いながら、険しい道を進んでいく。10分ほど歩いただろうか。
滝壺が現れた。残念ながら滝は降雨後にしか見られないようだが、神秘的なおしらじブルーと呼ばれる青い滝壺を見ることができたのは良かった。森の中の静寂を感じた。触れてみたいなと思ったけど、柵があり滝壺に近づくことはできなかった。
さて、帰りは上り坂。夫と息子はすいすいと進んでいくが、私は、はあはあと息を切らしていた。若いカップルが、「こんにちはー」と挨拶しながら、必死になって登る私の横を通り過ぎていった。
しばらく歩いたところで、夫と息子が待ってくれていた。
「大丈夫かー?」
「あなたたちは標準体重だから余裕なんでしょうけど、私は肥満だからね。しんどいに決まっているじゃない」
もう自虐で文句言うしかない。こういう場所でもっと楽しめるように、ダイエット頑張ります。
その後も、頑張って歩き続け、なんとか駐車場まで到着。
帰りに山の駅たかはらに寄る。おしらじブルーをイメージした綺麗な青色のソフトクリームが売っていたが、私は乳製品がダメだし、夫も息子も、お腹が空いていないというので食べなかった。
画像加工ソフトで、より神秘的にしてみたけどどうだろう。