2025年6月9日(月)ハニカム構造

 関東地方の梅雨入りが、もうすぐらしい。晴れているのに空気がじめじめとしている。PTA役員の仕事にも少しだけ余裕が見えてきて、久しぶりに長めの日記を書きたくなった。

 犬と庭で遊んでいたら、軒下にまだ小さな蜂の巣があるのを見つけた。2〜3匹くらいの蜂が出入りしている。ハニカム構造は見ただけでぞわぞわする。見なかったことにして、夫が仕事から帰ってくるのを待とうかと思ったけど、今日は残業で帰りが遅くなりそう。早いうちに駆除するのが良いかもしれない。そう思い、犬を家の中に入れたあと、スプレーを噴射する。蜂がいなくなったのを確認してから、長い棒で叩き落とした。長い棒とは朝顔の支柱に使っていたものである。もういなくなったと思っていたのに、小さな巣穴から蜂がにゅっと出てきて怖かった。モンシロチョウが私の顔の前を横切り、ひゃあと悲鳴をあげてしまった。もう蜂の巣は見たくないと、家の周りにスプレーをかけた。

 トングで地面に落ちた蜂の死骸をつまんで拾い上げる。今にも動きそうなくらい綺麗な死骸だ。私の手が震えている。犬の糞が捨ててある外用のゴミ箱にぽいっと捨てる。嫌なにおいがする。こんな場所に葬ってしまいなんだか申し訳ないと思う。

 農産物直売所に行き夏野菜や卵を購入した。店内は、TUBEの90年代の曲がずっと流れていた。店を出たら海が広がっているような気がしたけれど、いつもの農産物直売所の駐車場のままだった。そろそろ海が恋しい海街育ちの私。

 トートバッグをなくしてしまう。2022年の槇原敬之のコンサートで購入したお気に入りのバッグで、わりと最近まで使っていた。中に重要なものは入っていないはずだ。どこかのスーパーのサッカー台に気がつかず放置したままなのかもしれない。それとも家の中にあるのかもしれない。全く思い出せず、もやもやする。でも、気にしないことにする。忘れたころに、ひょっこり出てくることを期待する。ちょっとスピリチュアル的な考え方をすれば、大事なものがなくなるのは何かのサインなのかもしれない。スーパーの買い物に使うこともあれば、PTAの会合にも連れていったし、上着を入れて映画館に行ったこともある。当たり前に使わせてもらっていたことに感謝をしながら、見つかるのを待とうと思う。