41歳、黄桃記念日

某月某日。

読書記録(2024.09〜2024.11)アリって怖いを通り過ぎてすごい

文学フリマ東京に行きたかったが、12月は槇原敬之さんのコンサートがあるため断念した。5月の文フリには行けますように!

『読んだら最後、小説を書かないではいられなくなる本』太田忠司(星海社新書)
小説の書き方の本を初めて読んでみたけど、とてもわかりやすかったし面白かった。アイデア、会話文、伏線…などたくさんメモを取りながら読んだ。私が抱いていた実在の人物、地名を小説に出していいのかといった疑問にも答えてくれる。これから小説を書こうと思っている小説ビギナーのための本。

『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹(新潮文庫)
「地震のあとで」というテーマで書かれた、さらっと読める6つの短編集。言われて読み返してみて「ああ」と思うような。『アイロンのある風景』が好き。順子と三宅、二人の対話を通じ、私自身も生や死を見つめるような気持ちにさせられた。

『世界を支配するアリの生存戦略』砂村栄力(文春新書)
アリというのはプログラミングされたような動きをする生き物だと感じる。NHKの番組でもアリの特集をたまたま見るんだけど、アリって、怖いを通り過ぎてすごいよね。この本では、アリの社会性、アルゼンチンアリのコロニーの形成などについて書かれており第四章ではアルゼンチンアリの生息地への聖地巡礼の様子が記録されている。

『カウンセリングするつもりじゃなかった~久保みねヒャダこじらせ雑談~』久保ミツロウ 能町みね子 ヒャダイン(扶桑社)
気軽な気持ちで読めるトーク集。この三人の会話に加わっているかのように、共感したり笑ったり。三人の会話の引き出しが多く、とても楽しいです。

『赤と青のガウン:オックスフォード留学期』彬子女王(PHP文庫)
とても面白かった。女性皇族として初の博士号取得。論文に苦しむ姿、英国での生活が柔らかな文章で書かれており、自分とはかけ離れた存在の方の素顔を気軽な気持ちで読むことができた。お父様の人柄にも触れられている

『鬱の本』(点滅社)
84人の著者による鬱との向き合い方、またそれに寄り添ってくれたいろんなジャンルの本。気になる本をメモしながら読んだ。みんな、いろいろと抱えているものがあるんだなあ。一編が1000文字程度なので、どこのページを開いても読めるのが良い。

鬱の本

鬱の本

  • 点滅社
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『3分で読める!一日の終わりに読むお酒の物語』(宝島社文庫)
美味しそうなお酒の表紙に惹かれて購入。25名の作家によるお酒にまつわる書き下ろし。気軽に読めるけど、一つ一つが濃厚。気持ちよく酔える作品もあれば、飲み過ぎ注意な作品も…。新藤元気さんの『婚約酒飲み合戦』が好き。