41歳、黄桃記念日

某月某日。

8/28 冷たい紅茶とフルーツオレ

夫とドライブ。なんとなくコストコに行こうかという流れになった。シナモンシュガー、グレープフルーツのシラップ漬け、ディナーロール、トイレットペーパー…買いたいものがたくさんある。しかしコストコの駐車場はとても混雑しており、ハザードランプを点灯させて空きが出るのを待っている車がたくさん。何周も何周も駐車場をぐるぐるしたけれど、私も夫も心が折れてコストコの駐車場を出た。

「他に行きたいところある?」

と、夫に聞かれたので

「ショッピングモールに行こう」

と答えた。

「いいよ」

と、夫が言いショッピングモールまで車を飛ばす。コストコの駐車場に入れずイライラしたのか、夫の運転がいつもより荒く感じる。車酔いはしないはずの私が、少し気持ち悪くなっている。バッグの中で飴を探すが見当たらない。仕方なく夫と何気ない会話をしながら、時々カーオーディオから流れてくる音楽に合わせて口ずさんだりしながら酔いを紛らわす。

ショッピングモールに到着。こちらも混雑していたが、駐車場にはスムーズに止めることができた。二人で、文房具屋に行きガラスペンや、いろいろな色のインクなどをぼんやり眺めた。その後、カルディに行き白黴のついたサラミを買った。

まだ気持ち悪い。車酔いじゃなくて暑さのせいかも。自動販売機で冷たい紅茶を買って車の中でちびちび飲んだ。夫はフルーツオレを飲んでいた。

カーオーディオから大江千里の『夏の決心』が流れてくる。夫が「この曲、初めて聞いた」というので驚く。私が小学生とか中学生の頃の夏休み、『めざましテレビ』のあと、なんとなく流れで見ていた『ポンキッキーズ』で、よく流れていたイメージ。斉藤和義の『歩いて帰ろう』や山下達郎の『パレード』も印象に残っているけれど、一番好きなのは大江千里の『夏の決心』。子どもの頃のギラギラした夏休みの記憶が蘇ってくるような感覚が心地良い。ああ、明日で息子の夏休みが終わる。

夜、テレビで、白血病で亡くなった女子高生のドキュメントを見た。亡くなる直前まで、彼女が自分らしく精一杯生きる様子が映し出された。今、自分にできる悔いのない生き方ってなんだろうと考える。やりたいことに思い切りチャレンジすることだろうか、働き始めお金を稼ぐことだろうか、それとも専業主婦のまま家族の笑顔を守ることだろうか、今みたいになんとなく生きているだけでも良いのだろうか。