40歳の寄り道

某月某日。

7/26 世代交代

小学校の夏休みが始まった。

いつもはなかなか起きないくせに、いつもよりも早い時間に起きてきた息子。小学生あるあるだ。「おはよう」を言うより先に、両手を上げて「夏休みだー!!!」と大きな声で言う。朝早く起きた息子は、私が朝ごはんの支度をしているあいだ、自由研究の計画を立てはじめる。さらさらっと書いたあと、漫画を読み始めた。私の頭の中で大江千里の『夏の決心』がリフレインしている。

夏休みが始まる二週間くらい前から、息子が玄関に無造作に積み重ねていったお道具箱、書道セット、鍵盤ハーモニカなどのたくさん荷物を自分の部屋に持って行かせる。荷物を学校から持って帰ってくるたびに「自分の部屋に持っていってね」と声をかけていたのに、全く持っていかず、だんだんと溜まっていき、気がついたらジェンガみたいになっていた。それがなくなりすっきり。よくこんなになるまで持って行かなかったなあと思う。面倒くさがってあまり注意しなかった私も夫も、息子に甘すぎるな。

昼食のナポリタン。子供の長期休みはいつも昼食に悩む。

夜、夫が『モンスターハンターライズ サンブレイク』をプレイし、私と息子はそれを眺める。2乙…2回力付きる夫。慎重に行動しなければ3乙してしまう。そんなとき、寝ていたはずの犬がやってきて、尻尾をぶんぶん降りながら「遊ぼう」と夫に飛びつき顔をぺろぺろと舐める。私が「こっちにおいで」と言っても、犬は夫のほうが良いみたいで離れない。テレビ画面の中のモンスターは、咆哮し夫を目掛けてドスドス走ってくる。もう無理だ、こんな状況で倒せるわけがない。そう思ったとき、

「俺、やっていい?」

と息子が夫に尋ね、夫の持っていたコントローラーを握った。モンハンには色々な武器があるが、夫も息子もハンマーをメインに使っている。初代の頃からモンハンをプレイしている夫が、ハンマーの使い方を息子に教え、息子もハンマーを使い始めたのだ(ちなみに私は狩猟笛とライトボウガン、たまに大剣を使っていたが、サンブレイクは未プレイ)。

夫と同じ武器を使っているはずなのに、動きが全然違う。華麗な身のこなしで、あっという間に、夫が苦戦していたモンスターを倒してしまった。ちょっと前まで、モンスターが倒せないとぼろぼろ涙をこぼして泣いていたのに、YouTubeのゲーム実況を見ているうちに、友達と一緒にプレイしていくうちに、いつの間にか夫よりも上手に立ち回れるようになっていたのだ。

「世代交代だな」

と夫が悔しがる。

「しょうがないよ、犬がいるんだから」

と私が慰める。犬がいて、仕事もして、家事もしてだと、ゆっくりゲームする時間をなかなか取れないよね。

ずっと前に『モンハンライズ』を私がプレイいていた頃の画像。レイトウマグロを振り回したくて大剣を練習した。