40歳の寄り道

某月某日。

7/19 妙な咀嚼音

午前4時に起きて犬の散歩に行く生活が続いている。涼しく、車が少なく静かなこの時間は、犬にとって歩きやすい時間なのだ。まだ眠いこの時間だが、活動している人が多いということに気がつく。ジョギングしている人、ウォーキングしている人、庭の草刈りをしている人…老若男女さまざまである。犬のおともだちにも会う。何となく、この時間に会う人たちは、朝の柔らかく白い光でぼんやりとしていて、別の世界に住む人間のようにも感じる。約10年間、この地で暮らしてきて私がずっと知らなかった世界。

午前4時に起きるものだから、つい寝落ちしてしまう。ブログを書きながら、ゲームをしながら、犬をもふもふしながら、気がつくと寝てしまっている。そのせいでブログはなかなか更新できないし、ゲームも全然進まないし、家事も何だかやる気になれない。ぼーっとした日々を過ごしている。

またいつものように寝落ちしてしまい、クッチャクッチャという妙な咀嚼音で目を覚ました。犬がぬいぐるみを噛みちぎり、中の綿を出して大量に食べていた。綿は床に散らばっている様子もない。少しは犬の口の中から取り出したが、ほとんどは犬の胃の中かもしれない。わあああ、寝ないでちゃんと見ていれば!顔から嫌な汗がだらだら流れる。綿がほとんどなくなりスカスカになったぬいぐるみを持って、慌てて動物病院に連れて行く。で、診察結果。

「この量ならうんちと一緒に出てくるでしょう」

と、うんちを出しやすくする薬を出してもらった。プリンの匂いのする甘そうな薬だった。

帰宅後、夫に報告すると

「自分も中学生の頃、スポンジ食べてなんともなかったから、綿くらいなら大丈夫だよ」

という返事が返ってきた。ちょっと待て、どうしてスポンジ食べた!?まだ1〜2才くらいの小さな子がスポンジを食べてしまったならわかるけれど、中学生が口にいれるものなのか!?犬の誤飲でものすごく落ち込んでいたが、自分はすごい人と結婚してしまったな…と改めて思った。