40歳の寄り道

某月某日。

7/2 息子のために我慢できるのが39歳なのだ

午前4時55分、スマートフォンのアラームが鳴る。眠い目をこすり犬の散歩に行こうとリビングに行くと、犬がいない。夫の気配もない。お散歩バッグもない。私が起きる20分くらい前に目を覚まし散歩に出かけたようだ。

私も再び眠ろうと思ったが、覚醒してしまい眠れずニンテンドースイッチで遊ぶ。

5時30分、夫が犬の散歩から帰ってきた。休む間もなく庭の草刈りをする夫。ちょっとだけ涼しいこの時間は、ご近所さんも草刈りをしている人が多い。私は冷房の効いたリビングで犬とまったり過ごす。

午前中は動物病院。去勢手術後の健診。犬は絆創膏を剥がされただけで、大袈裟にキャインと鳴き、おしっこを漏らしてしまった。うん、絆創膏をべりっと剥がすのは痛いよね。絆創膏を剥がされた犬の体は、黒い糸でざくざくと縫われており痛々しかった。でも元気そうだし、痛くはないのだろう。

夕方、期日前投票。その後、私の誕生日だったため外食へ。息子の強いリクエストで、おひつごはんの店へ行くことになった。よく行くお店だ。本当は別のお店を私は希望していたのだけど、行き慣れたお店、食べ慣れた味のほうが息子は落ち着くのだろう。

いつも「なんでも良い」と言う息子が「これが良い」とはっきり言うことが珍しい。夫と息子の成長を喜び合い、でもやっぱり私の行きたかったお店が良かったなあと、複雑な気持ちでおひつごはんの店に入った。息子のために我慢できるのが39歳なのだ。

息子は、いくらがたっぷり乗ったおひつごはんを注文。ドリンクバーでは、ココアいちごオレというものをグラスに注いでいた。甘ったるいにおいがこちらまで漂ってきた。息子曰く、アポロチョコのような味がするらしい。息子よ、それは、いくらおひつごはんに合うのかね。

夫は天ぷら蕎麦を注文し、私は唐揚げおひつごはん。ビールも注文しようかと思ったが、やめた。かわりに抹茶わらび餅を注文した。