40歳の寄り道

某月某日。

6/17 嬉しい時は怖い気持ちを忘れられる

登校時間ぎりぎりになって、

「今日は水泳の授業があるから、水着とタオルを用意して。あと水泳カードにハンコを押してほしい」

と、息子が言う。いつ水泳の授業があっても慌てて探さなくて良いように、水泳セットをあらかじめ準備して、すぐ出せる場所に置いてあったので良かった。しかし今日の授業の支度もしていないそうで、朝からどたばた。そういうことは昨日のうちから準備しておくものだ、と何度伝えただろう。

昼食は、トースト二枚と茹で卵。一枚はマーガリンをつけてシナモンシュガーをふりかけて食べる。もう一枚はピザトーストにする。まるで朝食のような昼食。NHKの朝ドラの再放送を見ながらトーストを囓る。美味しい。ひとりの昼食は、こんなもので充分だ。

うちの犬は、最近、大きな音の緊急車両に遭遇したり、悪そうな車にびっくりしたり、散歩中良いことがなかったが、今日は少しだけ良いことがあった。息子のお友達のお母さんに道でばったり会い、たくさん撫でてもらった。しっぽをぶんぶん振り、おなかを見せて喜びを全身で表現していた。遠くで救急車のサイレンが聞こえたけれど嬉しい時は、怖い気持ちを忘れられる。

息子のお友達のお母さんとお別れしたあと、今日は良いことありそう…という感じで、堂々と歩きはじめた。良い感じ。しかし、しばらく歩いていると選挙カーがやってきた。

「○○党の△△です、住みやすい社会をつくるために…」

スピーカーから聞こえる大きな音にびくっとし、「ぼくに政治はわかりませーん」と、慌てて引き返す犬。

散歩がなかなかうまくいかない。広い公園だと喜んで歩いてくれるのだけど、私は車の運転ができないから連れて行ってあげることができない。