40歳の寄り道

某月某日。

五七五

茄子と鶏胸肉の炒めものを作ろうと、レシピ本を読んでいた。

「鶏肉の 皮を剥がして 細切りに」

お、俳句じゃん。自分でも気がつかないうちに五七五のリズムで読んでいた。これに、あと七七の言葉をつけたら何か面白い短歌ができるだろうか。下の句を考えながら、鶏肉を切っていたら公文のプリントをやっていた小4息子に呼ばれた。24と30の最小公倍数がわからないとブーブー言っている。ひとつひとつ倍数をノートに書かせ「120だよ」と教えてあげた。

そこまではよかったが、なぜか息子と私が最小公倍数を求める勝負をすることになってしまった。息子と同じ問題をひたすら解いていく。とにかく計算が遅い私。計算ミスもたくさん。一方、息子は「わからないなあ、わからないなあ」と、言いながらも私よりも早く正確に問題を解いていく。何だよ、できるじゃないか。構ってほしかっただけか。お母さんだって忙しいんだぞ。あとで夫に愚痴ると、「勝負に勝つことで無意識のうちに自己肯定感を育んでいるんだよ」と教えてくれた。

iPadを買ったらやりたかったことのひとつに「絵を描く」というのがあった。で、美術部時代を思い出しながら時々描いているのだけど難しい。毎日、書いてれば上手くなるだろうか。わがままを言えば、Apple Pencilではなくて、ハケやペインティングナイフを使ってゴリゴリ描きたい(多分、私はデジタルで絵を描くということに向いていないんだな)。

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