40歳の寄り道

某月某日。

「ゲームできないなんて最悪な日だ」などと文句を言いながら

雑誌の付録の『自己肯定感ノート』にやりたいことを100個書いた。100個もやりたいことなんて書けるだろうか…と思ったが、「新しいカーディガンを買う」「かぼちゃのプリンを作る」といったすぐに実現しそうなことから、「友達を作る」といった自分から思いきって行動しなければ叶わないようなこと、「豪華客船の旅」といった今の自分には実現が難しそうなこと、「YouTubeでゲーム実況をする」といった張り切ってやるつもりのないことまで、案外スラスラと書けるものだ。明日からはスリーグッドシングスを書いていこう。

今日は小学校のノースマホ、ノーゲームデー。スマホもゲームもやらないで過ごしましょう、という日だ。3ヶ月に一度くらいそういう日が設けられているのだが、今まで守れたことがない我が子。私も声をかけようと思いながらも、すっかりノースマホノーゲームデーの存在を忘れてしまうことがしばしば。どうせ今日も友達と一緒にゲームするんだろうな…と思っていたら、学校から帰宅後、ニンテンドースイッチではなく、スケートボードを持って外に遊びにいった。窓の外から子どもたちが元気に外で遊ぶ声が聞こえてきた。「ゲームするよりこっちの方が楽しいかもな!」なんて息子が言っているのが聞こえる。珍しい。遊び終わり、家に帰ってきてからも「あー、ゲームできないなんて最悪な日だ!」などと文句を言いながら、きっちりと守っていた。えらい!今までは「どうせ誰も見ていないし、言わなきゃバレないし」と言いながらゲームをやっていたのに、自分からすすんで我慢した。これもひとつの成長だと思う。息子が我慢していたから、私も夫も、息子が寝るまで我慢した。筋トレをしたり、読書をしたりしてゲームやスマホのない時間を過ごした。ネット歌会のお題が気になったり、意味もなくインスタグラムを開いてみたくなったり、何度もスマホに触りたくなった私は、スマホに支配されているのかもしれない。

息子が寝てから、私と夫はお互いに目を合わせ静かに合図を送り、ゲームの電源を付けた。さあ息抜き開始!